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前場に注目すべき3つのポイント~金融とハイテクセクターへの物色強まるか


19日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:金融とハイテクセクターへの物色強まるか
■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し
■前場の注目材料:トヨタ、EV10車種、20年代前半世界で投入


■金融とハイテクセクターへの物色強まるか

19日の日本株市場は、ハイテク主導での堅調な相場展開が見込まれそうだ。週明け18日の米国市場では主要株価指数が連日で最高値を更新した。予想を上振れた経済指標のほか、税制改革実現への楽観的な見方から投資家のリスク選好姿勢が強まっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の22960円となり、この流れを引き継ぐ格好から日経平均は23000円をうかがう相場展開が意識されそうだ。

また、SOX指数が大きく上昇するなど半導体株が強い動きをみせており、センチメントを明るくさせそうだ。そのため、昨日同様、税制改革法案可決への期待を背景とした金融セクターと、見直しの流れがみられてきたハイテクセクターへの物色が強まることになろう。

また、海外勢のフローは限られているが、それ故に小さいエネルギーでもトレンドが強まりやすい需給状況である。クリスマスが近づくことから、より参加者は限られてくる。そのため指値状況も減るなかで、インデックス売買など一方向の需給に大きく振らされやすくなりそうだ。

特に調整が続いていたハイテク株については、海外勢の参加者が減ることから売り圧力も限られてくるとみられる。IoTや自動運転など来年以降も半導体需要への期待が大きく、ほぼ3週間の調整を経て、押し目買いの動きが強まってくる可能性がありそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き30万株の買い越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り660万株、買い690万株、差し引き30万株の買い越しとの観測。

12月 12日(火):460万株の買い越し
12月 13日(水):250万株の売り越し
12月 14日(木):40万株の買い越し
12月 15日(金):127万株の買い越し
12月 18日(月):300万株の買い越し


■前場の注目材料

・米税制改革法案の成立を確実視
・NYダウは上昇(24792.20、+140.46)
・ナスダックは上昇(6994.76、+58.18)
・SOX指数は上昇(1277.91、+27.02)
・シカゴ日経225先物(22960、+80)
・個人主体の中小型株物色が活発
・NY金は上昇、(1265.5、+8.0)
・日経平均は上昇(22901.77、+348.55)


・トヨタ<7203>、EV10車種、20年代前半世界で投入
・NTN<6472>、HVの燃費改善、モーター機能付き軸受製品化、18年にも


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・10:40  社債等買い入れオペ(日本銀行)

<海外>
特になし



<HT>

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