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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、米税制改革法案成立に根強い期待


今日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開を予想する。米税制改革法案の上院採決が見送られ、いったんドル売りに振れやすい見通し。ただ、法案成立への期待は根強く、ドル売りは限定的になりそうだ。

米共和党執行は11月30日(日本時間12月1日)、トランプ政策の柱である税制改革法案の上院採決見送りを決めた。早ければ同日中に法案成立が見込まれていただけに、財政赤字拡大への懸念などで党内の調整が困難になっているとの悲観的な見方が強まり、ドルに売り圧力がかかっている。また、前日の米株式市場ではNYダウが300ドル超も上昇し、過去最高値の24000ドル台に乗せるなどやや過熱感が広がった。このため、税制法案審議が週明け以降に持ち越されるなら、いったん株売り・ドル売りの展開となりそうだ。

ただ、税制改革法案の成立への期待は根強く、ドル売りは小幅にとどまる見通し。確かに、共和党は上院で100議席のうち52議席を占めているが、3人以上が反対すれば法案の成立は困難になる。加えて法案内容の上下両院での擦り合わせも必要で、税制改革の実現にはなおハードルは高い。こうしたなか、共和党の重鎮であるマケイン上院議員が法案支持を表明。ある市場筋は「ここまできて税制改革が実現しないとは考えにくい」と指摘。法案成立への期待は変わりなく、今晩もドル売りは慎重になりそうだ。

また、米経済指標もドルの底堅い値動きを支援しよう。前日発表された10月コアPCE価格指数は予想と一致したが、9月は上方修正された。今晩の11月ISM製造業景況指数は58.3と、10月の58.7を小幅に下回る見通しだが、景気判断の分かれ目である50を大きく上回る状況が引き続き見込まれ、ドル売りになる展開は想定しづらい。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI改定値(予想:60.0、速報値:60.0)
・18:30 英・11月製造業PMI(予想:56.5、10月:56.3)
・22:30 カナダ・7-9月期GDP(前期比年率予想:+1.6%、4-6月期:+4.5%)
・22:30 カナダ・9月GDP(前月比予想:+0.1%、8月:-0.1%)
・22:30 カナダ・11月失業率(予想:6.2%、10月:6.3%)
・23:05 ブラード米セントルイス連銀総裁講演(米国経済と金融政策)
・23:30 カプラン米ダラス連銀総裁質疑応答(国境経済関連会合)
・23:45 米・11月製造業PMI改定値(予想:54.0、速報値:53.8)
・24:00 米・11月ISM製造業景況指数(予想:58.3、10月:58.7)
・24:00 米・10月建設支出(前月比予想:+0.5%、9月:+0.3%)
・24:15 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁講演(経済成長関連シンポ)




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