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個人投資家株番長:半導体関連銘柄【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家株番長氏(ブログ「株番長の注目銘柄」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年11月8日10時に執筆

すでに生活に欠かすことができない存在となっている半導体。IoT分野が著しい成長をみせている今、半導体の需要もどんどん高くなっている。最近ではEV関連に付随して半導体関連も賑わいを見せた。2017年も残すところわずかだが、まだまだ勢いのある半導体関連銘柄を改めてチェックしておきたい。

■半導体
半導体とは、電気を通しやすい金属などの「導体」と電気を通しにくい「絶縁体」の中間的な性質を持った物質のことだが、その物質に色々な機能を持たせた「集積回路(IC)」のことを半導体ということも多い。エアコンを快適温度で運転させる、自動車の安全性を向上させる、医療現場でのレーザー治療など、あらゆる場面において機器制御に使用されているのがその半導体だが、半導体技術が発展することでシステムの効率化、小型化、省エネ化が促されるとあって、豊かな未来を創造するうえでも必要不可欠なものとなっている。

■1兆円超えの半導体大再編~過去3年で10件~
半導体の業界では過去最大となるM&A(合併、買収)を米ブロードコムがおこなおうとしている。半導体の需要は、IoTやビッグデータなどによって益々拡大すると見られている。それに伴い半導体業界では有力な技術を持っている優良メーカーを奪い合い、半導体業界を再編させる動きが激化してきた。一部報道によると、半導体業界では過去3年間に買収金額が1兆円を超える大型M&Aが10件も発生(表面化)している。ブロードバンド通信用に米ブロードコムは強く、スマートフォン向けで圧倒的存在感を放つクルアコムを買収すれば通信用半導体分野における巨大企業が誕生する見通しだ。ただし、あまりにも大きな存在になると世界各国、地域の独禁当局が判断した場合、独禁法の審査が障害となる可能性もある。

■高性能パソコン向け半導体で協業するインテルとAMD
2017年11月6日、米インテル社と米AMD社がパソコン向けの半導体分野で協業することを発表した。高性能のパソコンにインテルのCPUとAMDの画像処理用半導体を組み合わせて使用する。長年に渡り競合してきたインテルとAMD。パソコン向けの半導体で協業するのは初めてのことになる。その背景には、新興のエヌビディアに対抗する思惑もあるようだ。消費電力を抑えたり、パソコンのサイズを4~6割ほど小さくしたり、半導体、ソフトウェアの設計条件を現在調整しているもよう。同セットが搭載されたパソコンは2018年初めには発売される見通しだ。

■半導体関連銘柄

<9984>ソフトバンクグループ
2016年7月18日、イギリスの半導体設計大手のアーム・ホールディングス社を約3兆3,000億円で買収するというとんでもない発表をした同社。スマートフォンのCPU市場では9割以上のシェアを誇るアーム・ホールディングスを買収したことで、ソフトバンクは半導体関連銘柄としても注目を集めるようになった。ソフトバンクが買収を決定した後、米インテル社がアーム・ホールディングスと受託生産の拡大を目指して提携したことからも、今後長期的に楽しむことができる有力株だといえるだろう。

<3436>SUMCO
半導体用のシリコンウェーハを手がけている同社。日本の半導体シリコンウェーハでは圧倒的な存在となっていることから、当然注目しておきたい銘柄だ。

<8035>東京エレクトロン
同社は半導体製造装置メーカーとして世界中から注目されているリーディングサプライヤーだ。2016年の半導体製造装置メーカーの売上高では、東京エレクトロンは世界第4位と、半導体関連銘柄として外せない存在となっている。

<6721>ウインテスト
デジタルカメラ、スマートフォンのカメラ機能などで欠かすことができないイメージセンサーの検査を手がけている同社。2017年1月に大手電機機器メーカーからイメージセンサー検査装置を受注(受注金額約1億円)したことを機に半導体関連銘柄として一躍注目を集めるようになった。太陽光パネル関連銘柄、IoT関連銘柄としても注目されているだけに、材料は常にチェックしておきたい。

<7567>栄電子
電子部品商社だ。足元では好調な売り上げが続いており、18年3月期の営業利益は85%増の2億9,400万円を計画している。今後も半導体需要が高まっていく事から、押さえておきたい銘柄だ。

■半導体関連銘柄まとめ -総括-
IoT技術や自動車運転技術など次世代テクノロジーの発展には目を見張るものがある。と同時に、それら技術の進展に欠かすことができない半導体は、今後も必然的に需要が高まるだろう。年内もまだまだ市場を動かす可能性は十分に秘めているテーマ株だとみている。

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執筆者名:株番長
ブログ名:株番長の注目銘柄



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