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日経平均は約21年ぶり22000円回復、年末高を意識した連騰記録も【クロージング】


27日の日経平均は大幅続伸。268.67円高の22008.45円(出来高概算19億9000万株)で取引を終えた。22000円を回復するのは、1996年7月以来となる。欧州中央銀行(ECB)による段階的な金融緩和策縮小が発表され欧州株が全面高となったほか、米下院で18年度予算案が可決され、米税制改革の審議が進むとの見方から、米債券市場で長期金利が上昇。この流れを受けた日本株市場は買い先行となり、日経平均は21900円を回復して始まった。

その後は21800円前半レベルでのもみ合いが続く中、前場半ば辺りからじりじりと上げ幅を広げる展開となり、25日につけたザラバ高値を更新。更に後場寄り付き直後には節目の22000円を回復している。22000円回復後は達成感が意識されるかにみられたが、その後高値圏での底堅さが意識されるなか、終値では1996年7月5日以来の22000円回復となった。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1500を超えており、全体の7割を超えている。セクターでは銀行が2%を超えたほか、医薬品、情報通信、繊維、パルプ紙、ゴム製品、金属製品が上昇率上位。一方で電力ガス、空運が小安い。指数インパクトの大きいところでは、ファナック<6954>、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、アドバンテスト<6857>、東エレク<8035>がけん引している。

日経平均はあっさり節目の22000円を回復してきている。海外投資家とみられるインデックスに絡んだ売買が断続的に入っており、主力大型株主導の上昇となった。次のターゲットは1996年6月26日高値の22750円ところが意識されてこよう。10月第3週の投資主体別売買動向では、海外投資家が現物株を4週連続で買い越し。4週合計の買い越し額は1.7兆円を超えている。また、先物合算では6週連続で買い越しており、合計で4.4兆円を超えている。海外投資家を中心とした買いが、個人などの売りを吸収した格好である。

達成感を意識するのは時期尚早だろうが、主力大型株主導で手掛けづらさがあるため、目先的には出遅れセクターや中小型株への資金シフトを掴みたいところである。また、日経平均の連騰記録は16でストップし、多くの投資家は今後も上昇するものの、調整を挟んでと見る向きが大勢だろう。ただ良好な需給状況のなか、年末に向けて改めて連騰記録に挑む可能性は考えづらいが、とはいえ完全にゼロではないだろう。



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