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前場に注目すべき3つのポイント~業績相場へ、ファナックが日経平均を下支え


26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:業績相場へ、ファナックが日経平均を下支え
■外資系証券の注文動向:差し引き650万株の買い越し
■前場の注目材料:日産自、信頼回復に全力、無資格検査、出荷再開慎重に考える

■業績相場へ、ファナックが日経平均を下支え

26日の日本株市場は利食い優勢ながらも底堅い相場展開になりそうだ。25日の米国市場は、複数の主要企業決算が嫌気され、売りが先行。さらに原油相場の下落や長期金利の上昇が嫌気され、終日軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の21710円だった。この流れを受けて、利食い先行になろう。

一方で決算発表が本格化する中、決算を受けた物色が強まりやすい。ファナック<6954>は、4-9月期決算を受けて、18年3月期の業績予想を上方修正している。これを受けて米国預託証券(ADR)では東証比1330円高(+5.30%)となっている。その他、LINE<3938>が12%超の上昇となるなど、業績相場に向かいやすいだろう。

また、日経平均の連騰記録は16でストップしたが、これにより市場も冷静になりそうだ。先高観が強く、需給状況も良好ななか、押し目買い意欲は根強いと考えられる。決算を手掛かりとした個別物色のほか、相対的に出遅れているセクターを選好する流れに向かうかが注目される。日経平均が高値圏での日柄調整をみせるなかで、出遅れセクターや中小型株などに資金が向かうようだと、ベストな循環物色となる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き650万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り760万株、買い1410万株、差し引き650万株の買い越しとの観測。

10月 19日(木):120万株の買い越し
10月 20日(金):80万株の買い越し
10月 23日(月):140万株の買い越し
10月 24日(火):370万株の買い越し
10月 25日(水):280万株の買い越し


■前場の注目材料

・ファナック、ADRで5%超上昇、通期上方修正
・NY金は上昇、(1279.0、+0.7)
・9月世界粗鋼生産、5.6%増
・米9月耐久財受注、+2.2%(予想+1.0%)
・米8月FHFA住宅価格指数、+0.7%(予想+0.4%)

・三井造<7003>、クレーン新工場整備、荷役用、インドネシア特区に
・日産自<7201>、信頼回復に全力、無資格検査、出荷再開慎重に考える
・日立<6501>、AIで最適生産計画、自動立案サービス


☆前場のイベントスケジュール

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