11時00分現在の日経平均株価は20654.78円で推移、ADP雇用報告を控え上値重い

11時00分現在の日経平均株価は20654.78円（前日比40.71円高）で推移している。前日の米国市場では、堅調な9月ISM製造業景況指数を受けて、米景気に楽観的な見方が広がり、買いが先行した。税制改革案の成立や来週から始まる7-9月期決算シーズンへの期待から堅調推移となった。シカゴ225先物清算値は大阪比75円高の20675円となり、こちらにサヤ寄せする格好から本日の日経平均は買い先行でスタートし、連日で年初来高値を更新している。インデックスに絡んだ売買が中心となっており、指数インパクトの大きい銘柄の上昇が目立つ。一方で、米雇用統計の前哨戦となるADP雇用報告を控えていることもあり、上値は限られている。

値上り率上位には、有機ELの低コスト生産方式開発にメドをつけたことが報じられたJDI<6740>のほか、テイカ<4027>や日本フイルコン<5942>が2ケタ超の上昇率となった。一方で、値下り率上位には、青森銀行<8342>やダイトウボウ<3202>、東京ベース<3415>が並んだ。売買代金上位では、9月の既存店が客数・単価ともに順調でプラスに転換したファーストリテ<9983>のほか、トヨタ自<7203>、日産自<7201>、ソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>、NTT<9432>、武田薬品<4502>、第一生命HD<8750>、石川製作所<6208>が上昇。一方で、アマゾンの本格進出による競争激化懸念が浮上しているスタートトゥデイ<3092>や前日に年初来高値を更新したキーエンス<6861>のほか、三菱UFJ<8306>、日本郵政<6178>、村田製作所<6981>、SUBARU<7270>、大東建託<1878>は下落している。

（アナリスト　雲宮祥士）



＜SK＞