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欧米為替見通し:ドル・円は小じっかりの展開か、米FRB議長人事への思惑などで


今日の欧米外為市場では、ドル・円は小じっかりの展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長の後任人事で、タカ派のケビン・ウォルシュ元理事が有力候補に浮上。金融正常化への思惑がさらに強まり、ドル買い基調が続きそうだ。

報道によると、来年2月に任期を迎えるイエレンFRB議長の後任人事について、トランプ大統領は前週末にウォルシュ氏と協議した。FRBの金融正常化が徐々に進められるなか、タカ派で知られるウォルシュ氏の議長就任に思惑が広がり、週明けアジア市場ではドル買いが強まった。トランプ政権は、雇用や生産の米国回帰を通じて国内経済の活性化につなげる政策を目指しており、大幅減税に踏み込んだ。FRBに対して低金利政策の維持を求める立場からイエレン議長の続投との見方も根強く、ウォルシュ氏の有力候補への浮上はサプライズとなったようだ。

ほかにスタンフォード大学のジョン・テイラー教授やコーン国家経済会議(NEC)委員長も候補として名前が挙がっており、今晩の海外市場でもFRB議長人事への思惑から米長期金利の上昇が続き、ドル買い先行の展開が見込まれる。また、23時発表の米国の9月ISM製造業景況指数も注目されそうだ。9月の市場コンセンサスは58.0。今年最高の伸びを示した8月の58.8には達しないものの、予想内の内容で高水準が維持されれば、ドル買い基調に変わりはないだろう。

一方、スペインのカタルーニャ自治州の独立をめぐる問題も材料視される。1日に行われたスペインからの独立の賛否を問う住民投票で、「賛成」が9割を占める見通しで、独立の動きを強める州政府とそれを阻止する中央政府との対立が激化しそうだ。カタルーニャが独立を強行する可能性から、混乱を嫌気したユーロ売りが強まるとみられ、それによるドル買いが波及してドル・円がやや押し上げられる展開もありうる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月製造業PMI改定値(予想:58.2、速報値:58.2)
・17:30 英・9月製造業PMI(予想:56.2、8月:56.9)
・18:00 ユーロ圏・8月失業率(予想:9.0%、7月:9.1%)
・22:45 米・9月製造業PMI改定値(予想:53.0、速報値:53.0)
・23:00 米・9月ISM製造業景況指数(予想:58.0、8月:58.8)
・23:00 米・8月建設支出(前月比予想:+0.4%、7月:-0.6%)
・03:00 カプラン米ダラス連銀総裁質疑応答



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