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【FISCOソーシャルレポーター】Hama:動き出した日本市場、その背景には?!


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家Hama氏(ブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年9月20日7時に執筆


「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」のHamaでございます。

長い夏休みをいただいておりましたが、暦の上では23日(土)が秋分となり、夏も終わりとなります。秋相場の開始とともに、フィスコソーシャルレポーターとしての活動を再開させていただきます。

間もなく秋相場が始まるわけですが、にわかに動き出した日本市場。

新しい四季報も出たことですし、ひとまずは当面の日本市場について、その見通しをお送りしたいと思います。

■9月相場は「彼岸底」と言いますが

本日20(水)は「彼岸入り」。

一般に「彼岸底」と言えば、9月の秋彼岸の事を言いますが、どうやら今年のお彼岸が「底」になることはなさそうです。

私のブログでは、先週(水)、9月13日の時点で『よほどのことが無い限り、「彼岸底」は無くなった』と書いておきましたが、ここ1週間の上昇幅は想定以上ながら、大局は想定した通りの展開になっています。

今回の上昇について、大抵の記事や報道を見ると、その理由に「米株高」や「北朝鮮リスク後退」を上げていますが、確かにそれらも要因の一つですが、私が13日に「彼岸底はない」と書いた理由は、ブログの通り「郵政株の売り出し」です。

もともと7月に売り出すと言われていた日本郵政<6178>株ですが、それを見送っての9月末の売り出しとなりました。

財務省が上記を決定したのは9月11日(月)ですが、9月初頭には既に固まっていた様です。

これに先週末からオントップされたのは、にわかに話題となっている「大義無き衆院解散」。

安倍政権の「経済政策」は「株高」政策、いわゆるPKO(Price Keeping Operation)、PLO(Price Lifting Operation)ですが、これまでも何度か私が指摘してきたのは「日銀のETF買い」です。

財務省(政府)主導で進められる郵政株の売り出しは、力技でも成功させる必要があります。

主幹事証券団がテレビ広告を打ってでも個別銘柄の勧誘を行うのは異例の事。

財務省は、「売り出し価格は9月25日から27日に決定する」としていますので、それまでに、見送りを決めた7月の高値20,200円を目指すことは容易に想像できるという訳です。

失敗は許されない訳です。

さて、上記を踏まえた上で、相場に目を向けたいと思います。

8月末から9月8日(金)までの間で、ドル円が108円前後をうろついていたとき、執拗にドルを買い支えていたのは(円高を食い止めようとしていたのは)、政府系金融機関、年金基金、生命保険など。いわゆる公的資金やそれに近いマネーでした。

北朝鮮がミサイルを発射した後、先週月曜(9月11日)から「3空踏み上げ」となりましたが、この日に発表されたのがまさに郵政株の売り出し。

先物主導で、空売り筋が踏みあげられると同時に、先週から「裁定買い」が大幅に増加しています。


9月8日(金)大引け
裁定買い残:1.374兆円

9月14日(木)大引け
裁定買い残:1.696兆円

9月14日の裁定買い残は、あくまで私の投資ツールが算出する推定値ではありますが、中4営業日で、3,200億円の裁定買いが入っています。平均すると1日あたり800億円の現物買い。

直近の日銀は、相場が下がった時に751億円のETF(現物株)を購入し相場を下支え(PKO)しますが、相場が上昇する場面では買ってきません。

ここ1週間の日本市場は、日銀のETFを超える「現物買い」が、上昇相場で毎日行われていることになります。

先物主導で裁定取引を誘い株価を操るのは投機筋の常套手段でしたが、今回の上昇相場に噛んでいるのは、投機筋ではなくおそらく〇〇〇〇。

〇部分は、文脈から皆さんのご想像にお任せしますが、要するに、9月11日以降の日本市場は相当に高い確率で政策相場となっているということです。

ちなみに、ここ数日間の空売り比率は、

9月07日(木):42.1%

9月19日(火):34.4%

上記の通り、急激に減少しており、空売り筋が踏みあげられている様子が伺えます。

9月初頭までの膠着相場から、やや異常な値幅で上昇している日経平均は、上記PLOに絡んで、先物主導で裁定取りきが現物を買い上がり、空売り筋が踏み上げられている上、昨日9月19日には外国人も参戦してきたと思われます。

昨日のボリンジャーバンドは、+3.25σに達しており、アベノミクスがはじまった2013年以降、4年間で最大の数字となっています。

にわかに急上昇を始めた日経平均も、そろそろ一服するころかと思いますが、10月に総選挙となれば、それまでの間は底堅い展開が想定されます。

一般的には9月相場は波乱含みと言われますが、2017年については「彼岸底」どころか、総選挙までにアベノミクス最高値21,000円達成が視野に入ります。

投資は「森を見て、木を見る」ことが極めて重要。日々の指標から相場の姿を読み取り、全体相場を把握した上で、個別の銘柄を吟味することです。

当ブログでは投資初心者の方のために、「森を見る」ための力を養う「基礎投資学習ツール」と有望な個別銘柄を毎日を抽出する「Stocks」用意しています。

「基礎投資学習ツール」は、全体相場の天底を判定するなどの実践的な機能も備えていますので、興味のある方はブログ「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」からお問い合わせください。

それでは、「実践で学ぶ、負けない現代株式投資」ブログにてお待ちしております。

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執筆者名:Hama
ブログ名:実践で学ぶ、負けない現代株式投資



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