starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

欧米為替見通し:ドル・円は弱含み、弱い米経済指標や北朝鮮核実験を嫌気


今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む展開を予想したい。前週末に発表された低調な米国の8月雇用統計や北朝鮮の核実験が嫌気され、ドル売り・円買いの流れが継続する見通し。ただ、欧州中央銀行(ECB)の緩和縮小観測が後退すれば、ドルの下げは小幅にとどまろう。

1日に発表された米国の8月雇用統計は、失業率が4.4%(予想4.3%)、非農業部門雇用者数は前月比+15.6万人(同+18.0万人)、平均時給が前月比+0.1%(同+0.2%)と、いずれも予想を下回った。また、非農業部門雇用者数は7月が下方修正された。その後の8月ISM製造業景況感指数が58.8と予想を上振れ、2014年11月以来の高水準を記録したものの、「市場は弱い雇用統計に反応している」(短期筋)ため、連邦準備制度理事会(FRB)による年内追加利上げ観測は後退。ドルは買いづらい地合いとなっている。

また、国連などの再三にわたる警告や制裁にもかかわらず、北朝鮮が3日に核実験を強行したことも、リスク回避的な円買いを強めている。マティス米国防長官が「大規模な軍事的対応」に言及したほか、韓国軍は韓国東岸から日本海に向けて弾道ミサイルの射撃演習により北朝鮮の核実験をけん制。一方、北朝鮮が弾道ミサイル発射準備との報道もみられるなど、東アジアでの緊張が高まっている。

こうした事態を受け、ドル・円は週明けのアジア市場でドル売り・円買いが強まった。今晩の海外市場も円高の進行が見込まれるが、米国市場がレーバーデーで休場となるため薄商いが予想され、ドル・円の下げは限定的となる可能性がある。また、18時発表のユーロ圏の7月生産者物価指数(PPI)は伸び鈍化が予想されており、欧州中央銀行(ECB)の緩和縮小観測が後退する可能性があろう。足元ではユーロ買いポジションが積み上がっており、7日開催のECB理事会に向け持ち高を整理する動きから、PPIの発表がユーロ売り・ドル買いのきっかけとなりそうだ。その影響で、ドル・円でのドル売り圧力がある程度弱まることも考えられる。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・8月建設業PMI(予想:52.0、7月:51.9)
・18:00 ユーロ圏・7月生産者物価指数(前年比予想:+2.1%、6月:+2.5%)
・米国、カナダ市場は「レーバーデー」の祝日で休場




<CS>

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2025
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.