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後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は小反発、値がさの一角が底堅く推移


22日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は小反発、値がさの一角が底堅く推移
・ドル・円は109円27銭、小じっかり、国内勢の買戻しで
・AWSHDやジャストプラがストップ高


■日経平均は小反発、値がさの一角が底堅く推移

日経平均は小反発。13.48円高の19406.61円(出来高概算6億4000万株)で前場の取引を終えた。21日の米国市場では、NYダウが上昇するも、北朝鮮情勢を巡る地政学リスクが重しとなった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の19320円。円相場は1ドル109円ちょうど辺りと円高に振れており、買い手控え要因となるなかで売り先行で始まった。

ただし、前日安値水準では下げ渋りもみられ、その後円相場が落ち着きをみせたこともあって、小幅ながらもプラス圏を回復している。セクターでは鉄鋼、非鉄金属、その他製品、証券、不動産が小じっかり。半面、倉庫運輸、水産農林、食料品、建設、医薬品、陸運が小安い。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1000を超えている。

日経平均は下げ渋りをみせており、指数インパクトの大きいところでは東エレク<8035>、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、安川電<6506>、トレンド<4704>がしっかりに推移しており、日経平均を下支えしている。薄商いの中でインデックスに絡んだ商いに振られやすい需給状況であるが、値がさの一角が底堅く推移しており、19400円処での推移が続きそうである。

また、日経平均が下げ渋りをみせるなか、マザーズ指数、JASDAQ、東証2部といった個人主体の中小型株物色が散見されている。自律反発の域は脱せないだろうが、外部環境を睨みながらでの押し目拾いのスタンスとなろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は109円27銭、小じっかり、国内勢の買戻しで

22日午前の東京外為市場で、ドル・円は小じっかり。日本株の切り返しを手掛かりとした国内実需筋の買戻しで、ドルは109円台前半まで戻した。

ドル・円は、前日NY市場の弱含みの流れを受け継ぎ、東京市場では108円台で寄り付いた。その後、日経平均株価がプラス圏に反転したことで、国内実需筋によるドルの買戻しが強まり、ドルは一時109円33銭まで値を切り上げた。

ランチタイムの日経平均先物がプラス圏を維持しており、目先の日本株高継続を見込んだドル買い・円売りが観測される。ただ、北朝鮮リスクへの警戒から、リスク回避的な円買いに振れやすい地合いに変わりはないとみる。

12時28分時点のドル・円は109円27銭、ユーロ・円は129円01銭、ポンド・円は140円80銭、豪ドル・円は86円75銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・AWSHD<3937>やジャストプラ<4287>がストップ高
※一時ストップ高・安(気配値)を含みます


■経済指標・要人発言


・独連銀8月月報
「ドイツの今年の経済成長率は、従来予想を上回る可能性がある」
「工業生産や輸出、消費が非常に堅調」

・ムニューシン米財務長官
「債務上限引き上げで議会と協力していくことを目指す」
「この職務にあることを誇りに思っている」
「9月末までに債務上限引き上げを」
「税制改革において、超党派の支持を得たい」


☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・14:00  全国スーパー売上高(7月)    -1.2%

<海外>
・15:00  スイス・貿易収支(7月)    28.1億スイスフラン



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