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今日の為替市場ポイント:米長期金利反落でリスク選好のドル買い縮小も


26日のドル・円相場は、東京市場では112円09銭から111円79銭まで下落。欧米市場でドル・円は112円20銭まで買われた後に111円06銭まで反落し、111円15銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は111円前後で推移か。米長期金利の反落を意識して、リスク選好的なドル買い・円売りはやや縮小する可能性がある。

26日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で金融政策の現状維持が決定されたが、公表されたFOMC声明でバランスシートの縮小開始時期を表明しなかったことから、ドル売りが優勢となった。市場関係者の大半はバランスシートの縮小開始時期は9月の可能性がかなり高いとの見方に傾いているが、「FOMC声明はインフレについて慎重な見方を伝えている」との声が聞かれており、リスク回避的なドル売りにつながったようだ。

追加利上げについては12月になるとの見方が依然として多いものの、インフレ率が鈍化した場合、年内の追加利上げは難しくなるとの見方が増えている。FOMC声明では「前年同月比でみると、全体のインフレ率とコアインフレ率は2%を下回っており、将来のインフレを示す市場ベースの指標は低いまま」、「委員会は物価の動向を注意深く監視する」との文言が今回も維持されており、一部の市場関係者は「FRBはバランスシートの正常化を優先し、追加利上げについてはインフレ次第ではないか?」と想定している。



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