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仕切り直しが意識されるタイミングに【クロージング】


15日の日経平均は小幅に続落。14.05円安の19869.85円(出来高概算21億5000万株)で取引を終えた。12日の米国市場では、小売決算が嫌気される一方で、アップルやアマゾンが最高値を更新するなどハイテク株が選好され、まちまちの展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の19815円だったほか、円相場は1ドル113円前半と、前週末からの円安が一服していることもあり、利食い先行といった流れに。また、5月SQ値が上に幻のSQを残す形となったことも心理的に利食いに向かわせやすいほか、北朝鮮の地政学リスクも警戒されている。

ただし、日経平均は寄付き直後に19740.63円まで下げ幅を広げたが、その後は下げ幅を縮めての推移をみせており、マイナスながらも大引けが本日の高値に。年初からのもち合いレンジの上限だった19600-19700円処が現在の支持線として意識されやすく、下値の堅さが意識された。セクターでは不動産、水産農林、建設、パルプ紙、サービスが堅調。半面、鉄鋼、鉱業、石油石炭が冴えない。

売り優勢の展開とはなったが、日経平均は5月8日の急伸時に空けたマドは埋めず、底堅さが意識された。過熱感が後退する一方で、支持線レベルまでの調整を経て自律反発が意識されてくるだろう。本日のメガバンクで決算ピークは通過しており、仕切り直しが意識されやすい面もありそうだ。



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