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欧米為替見通し:欧米主要市場休場で閑散取引に、ドル売り・円買い基調は継続


今日の欧米市場では、グッドフライデーの祝日でロンドン、NYをはじめ主要市場が休場になることから、参加者、フローともに極めて限定的となり、閑散取引になることが予想される。ドル・円については、シリアや北朝鮮に絡む地政学的リスクが引き続き警戒されるほか、トランプ米大統領のドル高けん制・低金利支持発言、そして、来週の日米経済対話に向けた思惑から、ドル売り・円買い基調が続くとみられる。

北朝鮮については、故金日成主席の生誕105周年を翌15日に控え、何らかの示威的行動を取るとの警戒感が根強い。その日までには米国の空母・駆逐艦が朝鮮半島の近海に集結する予定とされ、有事に対する緊張が高まる状況にある。現段階では、引き続きリスク回避の買い圧力が円にかかりやすくなっている。

一方、トランプ米大統領が先日「ドルは強くなり過ぎている」、「低金利政策を好む」と発言。市場では、そのままストレートに受け取ってドル売り、米長期金利低下にともなうドル売り、米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースが鈍るとの思惑からドル売りなど、ドル先安観のイメージが一気に広がっている。

そうしたなか、来週18日に日米経済対話の初会合が東京で開催される。「マクロ経済での連携、経済協力、貿易枠組み」が議題になるが、日本が経済協力に傾斜したい意向であるのに対し、米国は貿易分野を重視する姿勢を示しており、為替問題も含めた「対話」になるとの思惑が強まりやすい。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・3月消費者物価指数(前年比予想:+2.6%、2月:+2.7%)
・21:30 米・3月小売売上高(前月比予想:-0.2%、2月:+0.1%)
・23:00 米・2月企業在庫(前月比予想:+0.3%、1月:+0.3%)
・グッドフライデー祝日で休場:独、仏、英、米、カナダ、ブラジルなど




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