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前場に注目すべき3つのポイント~売り先行も下を売り込みづらい展開に


6日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:売り先行も下を売り込みづらい展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:三菱UFJリース、米鉄道保守に参入へ


■売り先行も下を売り込みづらい展開に

6日の日本株市場は売り優勢の展開になりそうだ。5日の米国市場では、3月ADP雇用統計が予想を大幅に上回ったことが好感されて買いが先行したが、FOMC議事録が嫌気される格好となり、引けにかけて下げに転じていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比65円安の18795円となり、朝方はこれにサヤ寄せする格好から、売りが先行しよう。

FOMC議事録では、関係者の多くが年内のバランスシート縮小に繋がる政策実施を支持したことが明らかとなった。金融引き締めへの警戒感に加え、ポール・ライアン共和党下院議長が減税法案のとりまとめに時間を要すると発言したことが嫌気された。一方で、ADP雇用報告の上振れにより週末の雇用統計への期待は高まりやすく、下を売り込みづらい展開になりそうだ。

もっとも北朝鮮の地政学リスクが警戒されるなか、米中首脳会談の内容を見極めたいとするムードも強まりやすいだろう。積極的な売買が手控えられるなか、インデックスに絡んだ売買に指数は振らされやすいとみられる。このところの後場からの下げへの警戒も根強く、押し目拾いにも慎重になりやすい。ただ、昨日も後場に入り仕掛け的な売りに押されたが、その後は引けにかけてショートカバーもみられていた。市場参加者の冷静な対応も意識される。

中小型株も不安定な流れが続いているが、JASDAQはマイナスだったが、マザーズはプラス圏を回復している。高安まちまちとはいえ、マザーズが踏ん張りをみせた点では安心感につながろう。テーマ性のある銘柄や、相対的に出遅れ感があり、下値リスクが低いと考えられる銘柄での短期的な値幅取りが中心になりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き40万株の売り越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1050万株、買い1010万株、差し引き40万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

03月30日(木):370万株の売り越し
03月31日(金):230万株の売り越し
04月03日(月):100万株の買い越し
04月04日(火):100万株の買い越し
04月05日(水):90万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20648.15、-41.09)
・NY原油は上昇(51.15、+0.12)
・シカゴ日経225先物(18795、-65)
・米3月ADP全米雇用報告 +26.3万人、予想上回る
・英3月PMI 55.0、予想上回る
・北朝鮮、弾道ミサイル発射
・米3月ISM非製造業景況指数、55.2

・三菱UFJリース<8593>、米鉄道保守に参入へ
・富士通<6702>、ソレキア<9867>のTOB価格引き上げへ
・双日<2768>、米国でシェールガス発電所の開発及び運営へ参入


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・テモナが東証マザーズに新規上場(公開価格:2550円)

<海外>
・10:45  中・財新サービス業PMI(3月)    52.6
・10:45  中・財新総合PMI(3月)    52.6




<SK>

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