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後場に注目すべき3つのポイント~下値支持線レベルでの底堅さがみられれば十分か


29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・下値支持線レベルでの底堅さがみられれば十分か
・ドル・円は111円30銭、じり高、日本株にらみ
・アズジェント、ネポンなど3社がストップ高


■下値支持線レベルでの底堅さがみられれば十分か

日経平均は下落。5.52円安の19197.35円(出来高概算9億4000万株)で前場の取引を終えた。28日の米国市場は、トランプ政権に対する不透明感が根強いものの、原油相場の上昇が好感されたほか、消費者信頼感指数が大きく上昇し、米経済の力強さに対する楽観があらためて広がった。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の19185円をつけるなか、日経平均は19200円を回復して始まり、配当落ち分(約135円)は即日吸収した。

その後は前日終値を挟んでの狭いレンジでの取引が続いている。東証1部の騰落銘柄は、配当落ちの影響もあり、値下がり数が1300を超えている。セクターでは電力ガス、石油石炭、鉱業、海運、小売、電気機器、化学、サービス、繊維、ゴム製品がしっかり。半面、空運、建設、パルプ紙、証券、保険、その他金融、銀行、輸送用機器が小安い。

寄付き段階で配当落ち分を吸収したことから、センチメントは明るいだろう。もっとも、明日以降は機関投資家の益出しなどによるポジションを圧縮する動き等も意識されやすい。実質新年度入りとはいえ、期末要因からオーバーナイトのポジションは取りづらい状況であろう。そのため、個人主体による中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうである。

日経平均は一目均衡表の雲を上回っての推移となり、5日線と75日線とのレンジ相場が続いている。終値で配当落ち分を吸収する格好が望ましいが、まずは下値支持線レベルでの底堅さがみられれば十分か。英国ではメイ首相が欧州連合(EU)離脱手続き開始を通告する予定であり、波乱要因にはならないとみられるが、見極めムードが強まろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は111円30銭、じり高、日本株にらみ

29日午前の東京外為市場では、ドル・円はじり高。日本株にらみの展開で111円台を維持した。

ドル・円は、前日NY市場で111円を回復。今日のアジア市場では朝方から国内勢による年度末の買いが続き、111円台で推移した。日経平均株価が反発した場面では111円30銭付近まで値を上げた。

引き続き日本株にらみの見通しで、日経平均が前日終値付近で不安定な値動きならドルは111円前半で方向感の乏しい値動きとなろう。ただ、目先も日経平均が大きく下げなければ111円台を維持できそうだ。

ここまでのドル・円の取引レンジは111円04銭から111円32銭、ユーロ・円は120円07銭から120円45銭、ユーロ・ドルは1.0808ドルから1.0827ドルで推移した。

12時27分時点のドル・円は111円30銭、ユーロ・円は120円38銭、ポンド・円は138円12銭、豪ドル・円は85円09銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・アズジェント<4288>、ネポン<7985>など3社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・菅官房長官
「米政府と緊密に連携し、対応(ウエスチングハウス再建問題で)」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし





<SK>

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