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前場に注目すべき3つのポイント~まずは配当落ち分の即日吸収でセンチメント改善へ


29日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:まずは配当落ち分の即日吸収でセンチメント改善へ
■外資系証券の注文動向:差し引き580万株の売り越し
■前場の注目材料:ニトリHD、31期連続増収増益へ


■まずは配当落ち分の即日吸収でセンチメント改善へ

29日の日本株市場は底堅い相場展開が期待される。28日の米国市場は、トランプ政権に対する不透明感が根強いものの、原油相場の上昇が好感されたほか、消費者信頼感指数が大きく上昇し、米経済の力強さに対する楽観があらためて広がった。この流れを受けて、シカゴ日経225先物清算値は大阪比145円高の19185円をつけている。

本日は3月期決算企業の配当落ちとなり、配当落ち分は約135円とみられている。シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、配当落ち分は即日吸収してくる可能性があり、これまでのもち合いレンジ(19000-19500円処)はキープできそうだ。足元で19000円を割り込んでいることもあり、値ごろ感のほか新年度への期待から押し目買い意欲も強そうだ。

もっとも、国内外の政治リスクを警戒する向きもあるため、ポジションを圧縮しておきたい面もあろう。英国ではメイ首相が欧州連合(EU)離脱手続き開始を通告する予定である。改めて波乱要因にはならないとみられるが、EU側は離脱交渉が終わるまで、自由貿易協定の交渉には応じない構えを見せているほか、EUの予算の分担金の扱いなど課題は山積み。見極めムードが強まろう。

そのため、戻り売りも警戒されやすく、インデックスに絡んだ売りを避ける狙いから、次第に中小型株に向かいやすい需給状況といったところか。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き580万株の売り越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1960万株、買い1380万株、差し引き580万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

03月22日(水):490万株の売り越し
03月23日(木):130万株の売り越し
03月24日(金):250万株の売り越し
03月27日(月):60万株の売り越し
03月28日(火):180万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(20701.50、+150.52)
・NY原油は上昇(48.37、+0.64)
・シカゴ日経225先物(19185、+145)
・円相場、1ドル111円10-15銭
・米3月消費者信頼感指数125.6、予想上回る
・日経平均、配当落ち分約135円
・英メイ首相が欧離脱手続き開始を通告

・東芝<6502>、半導体入札に政投銀・革新機構参加せず
・双日<2768>、保育所事業拡充へ
・ニトリHD<9843>、31期連続増収増益へ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50  商業動態統計(2月)
・オークネットが東証1部に新規上場(公開価格:1100円)

<海外>
・特になし



<SK>

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