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前場に注目すべき3つのポイント~イベント通過後のレンジ上放れを意識した押し目拾い


15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:イベント通過後のレンジ上放れを意識した押し目拾い
■外資系証券の注文動向:470万株の売り越しとの観測
■前場の注目材料:東芝、米WH株過半売却へ


■イベント通過後のレンジ上放れを意識した押し目拾い

15日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続こう。14日の米国市場は、原油相場の下げが嫌気されたほか、FOMCの結果やイエレンFRB議長による利上げ見通しの見解を見極めたいとの模様眺めムードのなか、NYダウは続落となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円安の19430円、円相場は1ドル114円70銭辺りで推移している。

この流れからやや利食い先行の展開となろうが、FOMCのほか、オランダでは注目されている欧州の一連の選挙の先陣を切って議会選挙が行われる。この結果を見極めたいとする流れの中では、積極的な売買は手控えられることになりそうだ。

昨日の日経平均は日中値幅が37円程度だったが、もち合いレンジの上限での推移であり、上値の重さというよりは下値の堅さが意識されていた。日経平均は年初からのこう着で、相当煮詰まり感が台頭している。イベント通過後のレンジ上放れが意識されてくるだろう。

また、オランダの選挙など、これまでのようなサプライズがないとも言えないが、市場はサプライズからの波乱展開に対する修正の早さも目立っている。期末要因から貸株の返却に伴う、買い戻しといった需給要因も意識されやすい。キャッシュリッチ銘柄などへは、株主還元策への思惑が高まりそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き470万株の売り越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り2140万株、買い1670万株、差し引き470万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

03月08日(水):150万株の売り越し
03月09日(木):440万株の買い越し
03月10日(金):350万株の売り越し
03月13日(月):130万株の買い越し
03月14日(火):260万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(20837.37、-44.11)
・NY原油は下落(47.72、-0.68)
・シカゴ日経225先物(19430、-50)
・米2月生産者物価指数、+0.3%で市場予想上回る
・円相場、1ドル114円70-75銭
・キャッシュリッチ株堅調、株主還元策期待
・JASDAQ平均反発、個人の物色意欲根強い

・シャープ<6753>、18年にも国内テレビの生産終了へ
・東芝<6502>、米WH株過半売却へ
・ソフトバンクG<9984>孫社長、ファンド通じてサウジ支援へ
・ツルハHD<3391>、最高益に

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし



<SK>

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