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今日の為替市場ポイント:米長期金利上昇を意識してドル続伸の可能性


8日のドル・円相場は、東京市場では114円02銭から113円61銭まで下落。欧米市場でドルは114円75銭まで反発し、114円35銭で取引を終えた。

本日9日のドル・円は114円台で推移か。米長期金利の上昇は引き続きドル買い材料となる。日経平均株価が反発した場合、ドルは115円近辺まで上昇する可能性がある。

8日発表された2月ADP全米雇用報告は、市場予想の前月比+18.7万人程度を大幅に上回る前月比+29.8万人の雇用増を記録した。雇用情勢の改善を受けて3月を含めて年内3回の利上げ実施への思惑が広がった。

雇用報告の内訳では、2月中の製造業や建設業を含む財生産部門の雇用者数は10.6万人の増加を記録し、比較可能な2002年以降では最大の増加幅となった。サービス業は19.3万人の増加。1月実績の20.7万人の増加をやや下回ったものの、サービス部門の雇用拡大は続いていることが確認された。

一部の市場関係者は2月の数字について「暖冬の影響があったことは否定できない」と指摘している。ただし、トランプ政権による雇用拡大策の影響が今後表れることを考慮すると、2017年における雇用創出のペースは2016年と大差ないものになるとの見方が出ている。雇用増が賃金上昇やインフレ上昇につながるかどうかを慎重に見極める必要がありそうだ。





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