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資金回転速く、明日もフットワークが要求されそう【クロージング】


23日の日経平均は小幅に続落。8.41円安の19371.46円(出来高概算19億6000万株)で取引を終えた。注目された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、短期金利の「かなり早期」の引き上げが見込まれていることが明らかになった。3月利上げ観測が高まるなか、日経平均は小幅に反発して始まった。しかし、円相場は113円台前半での推移と反応は限られており、次第に戻り売り圧力に押されるなか、前場半ばには下落幅が一時3ケタを超える場面もみられた。ただ、午後は19300円半ばでのこう着が続き、日銀のETF買い入れ観測もあってか、大引けにかけては下げ幅を縮めている。

セクターでは証券が下落率トップだったほか、非鉄金属、鉄鋼、銀行、その他金融、ガラス土石、輸送用機器、電気機器が冴えない。一方で、鉱業、空運、倉庫運輸、医薬品、食料品、石油石炭がしっかり。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1000を超えており、過半数を占めている。東証2部、マザーズ、ジャスダックはプラスをキープ。

こう着感の強い相場展開が続いている。想定内ではあるが、一時3ケタの下落場面があったなかで、小幅安まで戻しており、印象としては上値の重さよりも、底堅さが意識された格好であろう。トランプ大統領の議会演説待ちのなかで商いは手控えられているものの、押し目買い意欲の強さがみられているようである。

そのため、楽観視する訳ではないが、月末のトランプ氏の議会演説通過後は、足元のもち合いレンジの突破を試す展開が期待されよう。NYダウが9営業日続伸と高値警戒感がくすぶるなか、強気というよりは反動安を警戒する向きが大勢だろう。そのため、流れとしてはアク抜けを意識しておきたいところである。もっとも中小型株の値動きをみると、相当資金回転が速く、大引けにかけて急速に値を消す銘柄も少なくない。明日もフットワークが要求されそうだ。



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