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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩み、トランプ米大統領の議会演説が焦点に



今日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。トランプ米政権による税制改正などを柱とした経済刺激策は、ドル高に振れやすいとの見方から、ドル買い基調は続く見通し。ただ、米連邦準備理事会(FRB)の早期追加利上げ観測がやや弱まったことで、ドルの上値は押さえられそうだ。

米連邦公開市場委員会(FOMC、1月31日-2月1日開催分)議事要旨の公表を終え、焦点は28日のトランプ大統領による初の議会演説へと焦点が移っている。大統領はこれまで「驚くべき税制改革について明らかにする」と発言しており、大型減税やインフラ投資など景気刺激策の具体的な内容が言及されると市場は期待を寄せている。

こうしたなか、ムニューチン米財務長官は22日、米紙とのインタビューで「強いドルは米国経済に対する信認の証し」と述べ、ドル高は長期的には「良いこと」との認識を示した。この発言は、ドル高に振れやすいトランプ政策とベクトルは一致しており、足元ではドル買いの手がかりとなっているようだ。

ただ、前日公表された米FOMC議事要旨からは、FRBは3月利上げに向け予想ほどタカ派的ではなかったと受け止められており、ドル買いにブレーキをかける可能性がある。ある短期筋は「財務長官の発言でドルの下値は堅いが、3月利上げは見込めず積極的には買いにいけない」と述べている。引き続き要人発言や米長期金利の動向をにらみながら、ドルは上下動するとみられるが、28日のトランプ演説までは伸び悩む展開となりそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:24.0万件、前回:23.9万件)
・22:30 米・1月シカゴ連銀全米活動指数(予想:0.00、12月:0.14)
・22:35 ロックハート米アトランタ連銀総裁講演(在職10年)
・23:00 米・12月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.5%、11月:+0.5%)
・03:00 米財務省7年債入札(280億ドル)





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