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後場に注目すべき3つのポイント~中小型株物色も中心となる銘柄やテーマの出現が待たれる


23日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・中小型株物色も中心となる銘柄やテーマの出現が待たれる
・ドル円は113円32銭、日本株安で戻りは鈍い状況
・ジェイホールディングス、デュアルタップ、メドレックスなど4社がストップ高


■中小型株物色も中心となる銘柄やテーマの出現が待たれる

日経平均は続落。67.80円安の19312.07円(出来高概算10億4000万株)で前場の取引を終えた。小幅に反発して始まったが、その後は下げ幅が100円を超える場面もあるなど、売り優勢の展開となっている。注目された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録では、短期金利の「かなり早期」の引き上げが見込まれていることが明らかになった。早ければ3月14日・15日に開催される次回のFOMCで利上げについて検討する可能性が示唆された。しかし、3月利上げ観測が高まるなか、円相場は113円台前半での推移と反応は限られており、手控えムードにつながっている。

セクターでは空運、鉱業、倉庫運輸、食料品、医薬品、卸売がしっかり。半面、銀行、証券、非鉄金属、鉄鋼、ガラス土石、保険、その他金融、輸送用機器の弱さが目立つ。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。売買代金上位では全般軟調ななか、三菱自<7211>、JMC<5704>、ヤマトHD<9064>、SMC<6273>が堅調だった。

日経平均は狭いレンジ内での推移が続いており、5日線レベルでの攻防となっている。これまでのもち合いレンジ内での推移であり、方向感は掴みづらい状況である。FOMC議事録では3月利上げ観測が高まったが、円相場は横ばい推移となるなか、模様眺めムードにつながりやすい。金融セクターの弱さが目立っていることや、前日に20%を超える上昇をみせていた東芝<6502>が8%超の下落で推移していることもセンチメントを悪化させている。

物色は主力処を避け、中小型株での短期的な値幅取り狙いに向かいやすい。ただ、IPOラッシュとなるなか、中小型株についても物色対象が絞られやすく、中心となる銘柄やテーマの出現が待たれるところ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は113円32銭、日本株安で戻りは鈍い状況

23日午前の東京外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い値動き。日本株安を受けドル売り・円買いの動きは弱まっていない。

前日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月31日-2月1日開催分)から3月利上げ観測が後退し、NY市場ではドル・円は一時113円を割り込んだ。アジア市場では海外市場の下げを戻す展開となった。

ただ、日経平均株価の弱含みが続き、ドルの戻りは鈍い。また、ランチタイムの日経平均先物は引き続き軟調地合いのため、目先の日本株安継続を警戒した動きは目先も続きそうだ。足元では材料難で様子見ムードが広がっているもよう。

ここまでのドル・円の取引レンジは113円13銭から113円46銭、ユーロ・円は119円39銭から119円73銭、ユーロ・ドルは1.0544ドルから1.0558ドルで推移した。

12時10分時点のドル・円は113円32銭、ユーロ・円は119円63銭、ポンド・円は141円05銭、豪ドル・円は87円07銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ジェイホールディングス<2721>、デュアルタップ<3469>、メドレックス<4586>など4社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・木内日銀審議委員
「2018年度まで物価上昇率は2%を大きく下回り続ける」

・ムニューチン米財務長官
「強いドルは米国経済への自信を反映する」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・12:45 20年国債入札の結果発表
・13:30 木内日銀審議委員会見

<海外>
・特になし



<SK>

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