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前場に注目すべき3つのポイント~主力大型株けん引後は材料株へのシフトも意識


10日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:主力大型株けん引後は材料株へのシフトも意識
■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、半導体事業売却を複数社へ


■主力大型株けん引後は材料株へのシフトも意識

10日の日本株市場は買い先行の展開となろう。9日の米国市場では、トランプ大統領が航空業界幹部との朝食会で規制緩和やインフラ投資を提案したほか、減税策に関する具体的な発表時期について言及したことで政策への期待感が強まった。NYダウ、ナスダック、S&P500指数はいずれも最高値を更新するなか、シカゴ日経225先物清算値は大阪比245円高の19155円となり、これにサヤ寄せする格好から、幅広い銘柄に買いが先行することになりそうだ。また、円相場は1ドル113円台に乗せていることも安心感につながる。

もっとも、日米首脳会談の行方を見極めたいとするムードも強く、また、決算発表がピークとなることもあり、買い一巡後は先物市場の動向に振らされやすく、次第にこう着感が強まる可能性がある。インデックス主導で主力大型株がけん引した後は、中小型の材料株へのシフトも意識しておく必要がありそうだ。

日経平均は調整が続く中でシグナルも悪化していたが、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、5日線、25日線、13週線のほか、一目均衡表の雲上限や転換線、基準線といった現在の抵抗を一気に突破してくる可能性がある。突破後に支持線として意識されてくるようだと、センチメントは大きく改善することになりそうだ。ただ、遅行スパンの上方シグナルへのハードルは高く、強弱感も対立しやすいところである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き10万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り660万株、買い670万株、差し引き10万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

02月03日(金):110万株の売り越し
02月06日(月):390万株の売り越し
02月07日(火):110万株の買い越し
02月08日(水):150万株の買い越し
02月09日(木):140万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは最高値更新(20172.40、+118.06)
・NY原油は続伸(53.00、+0.66)
・シカゴ日経225先物(19155、+245)
・円相場、1ドル113円30-35銭
・12月機械受注6.7%増、1-3月見通しもプラス
・米新規失業保険23.4万人に減少

・東芝<6502>、半導体事業売却を複数社へ
・日立<6501>、2018年までに企業買収へ1兆円
・日マクドナルド<2702>、3期ぶりに黒字へ
・ミクシィ<2121>、今期純利益を上方修正
・大和ハウス<1925>、純利益最高


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月企業物価指数(前年比予想:0.0%、12月:-1.2%)

<海外>
・時間未定 中・1月輸出(前年比予想:+3.2%、12月:-6.2%)
・時間未定 中・1月輸入(前年比予想:+10.0%、12月:+3.1%)
・09:30 豪準備銀行金融政策報告




<SK>

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