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今日の為替市場ポイント:日経平均反発でドル下げ渋りの可能性



16日のドル・円相場は、東京市場では114円48銭から113円63銭まで下落。欧米市場でドルは114円39銭まで反発した後に113円93銭まで下落したが、114円19銭で取引を終えた。

本日17日のドル・円は、114円前後で推移か。メイ英首相の欧州連合(EU)離脱に関する演説を確認したい投資家が多いことから、日中の為替取引はやや動意薄となる見込み。ただし、日経平均株価が反発した場合、ドルは113円台後半で下げ渋る可能性がある。

16日の欧米市場でポンド・ドルは一時1.2085ドルまで戻す場面があった。メイ英首相の報道官は「メイ首相がEUからのハードブレグジット(強硬な離脱)についての計画を表明するとの報道は臆測」と述べたことでポンドを買い戻す動きが観測された。しかしなら、メイ英首相の演説内容を確認したいとの理由でポンド買いは拡大しなかった。

市場参加者の間では、メイ首相は経済を優先し、EU市場参入への選択肢を残すとの見方が多いようだ。EU向けの輸出について考えた場合、無関税貿易は大変大きな利点であるとみられている。ハードブレグジット路線を選択した場合、ロンドンは国際金融センターとしての地位を失う可能性が高いことも問題視されている。

メイ首相は移民をできるだけ抑制したいと考えているが、EU加盟国は単一市場参加と人の移動の自由の制限は両立しないとの見解を維持しており、両者の間で妥協点を見出すことは難しい。英国のEU離脱に関する交渉は難航が予想される状況は変わらないだろう。





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