NY為替：株安一服でドルは下げ渋る

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円81銭まで下落後、114円79銭まで戻し、114円70銭で引けた。11日に行われた大統領選挙後初の記者会見で、トランプ次期大統領が経済対策の詳細を明らかにしなかったことに失望したドル売りが先行した。しかしながら、NYダウの下げ幅縮小や米債利回りの低下が一段落したため、ドル売りは後退。

ユーロ・ドルは、1.0683ドルから1.0611ドルまで下落し、1.0614ドルで引けた。欧州中央銀行（ECB）が公表した12月議事要旨で、量的緩和（QE）の軌道に関して委員の間で意見の相違があることが判明したことや、購入する債券不足が協議されたことが明らかになり、ユーロの買い戻しが優勢となった。しかし、欧米金利差の拡大観測を受けた売り意欲も根強く、上値は限定的だった。ユーロ・円は、121円93銭から121円35銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2305ドルから1.2153ドルへ下落。ユーロ買い・ポンド売りが活発となった。ドル・スイスは、1.0056フランから1.0112フランへ上昇した。



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