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押し目買い意欲の強さが窺える【クロージング】


13日の日経平均は6営業日続伸。95.49円高の19250.52円(出来高概算23億1000万株)で取引を終えた。シカゴ日経225先物が大阪比で125円安だったほか、円相場が1ドル114円台とやや円高に振れて推移するなか、利食い先行で始まった。しかし、寄付き直後に19060円まで下げ幅を広げたが19000円は割り込まず、押し目買い意欲の強さが窺えた。午後に入ると円相場が115円台へと円安に振れていたほか、日銀のETF買い入れへの思惑等も下支えとなるなか、大引けにかけては断続的なインデックス買いにより、じりじりと上げ幅を広げている。

セクターでは水産農林、医薬品、情報通信、石油石炭、電力ガス、小売が上昇。半面、その他製品、機械、保険、証券、鉱業、ガラス土石が一服。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の7割近くを占めている。規模別指数は中型、小型株指数が相対的に強かった。

利益確定の流れは想定されていたが、結局は上昇に転じるなど想定以上に底堅さが意識されており、先高期待の強さが窺える。循環物色がみられており、良好な需給状況である。明日は米FOMCの結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりやすいだろうが、循環物色のなか、出遅れや割安、中小型株などへは値幅取り狙いの資金が向かいやすいだろう。

ただし、FRBが長期的な経済見通しを書き換えることはないとの見方もあり、2017年の利上げが早まるとの見方が後退し、ドル高・円安の流れが一服する可能性はある。先高期待は強いものの、先駆していた銘柄への利益確定の流れが強まることが意識されそうだ。また、SMC<6273>、日本電産<6594>が、空売り調査会社による売り推奨を受けて乱高下をみせた。ただ、良好な需給状況のなか、売り一巡後は急速に下げ渋る展開となっており、ここでも押し目買い意欲の強さが窺える状況である。



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