NYの視点:FOMC予想通り政策据え置き、タカ派姿勢維持
FRBはFOMCで市場予想通り、政策金利を4.25-4.50%に据え置きました。声明では失業率が引き続き低く、労働市場は堅調であるとし、経済見通しの不確実性は低下したが依然として高いと指摘されています。GDP成長予想は1.4%に下方修正され、コアPCEインフレは3.1%に引き上げられました。パウエル議長は関税によるインフレ影響を慎重に見極める必要があると述べ、タカ派姿勢を維持。金融当局者の見解は、金利の見通しについて分かれており、特に今後の利下げに関する意見が多様です。このため、ドルは引き続き方向感を探る展開になる可能性があります。
●声明の修正点
■失業率:引き続低い←前回:ここ最近低水準で安定
■経済見通しの不確実性:低下したが依然高い←一段と上昇した
■(委員会は)失業率の上昇、インフレの上昇リスクを判断していくとの文言を削除
注目となっていた金融当局者の見通しでは、今年の国内総生産(GDP)予想を前回+1.7%から+1.4%成長に引下げ、コアPCEインフレは3.1%と、2.8%から引き上げられた。また、金利予想では、10メンバーが年2回の利下げ予想、7メンバーが年内の利下げなしと、見解は分かれた。パウエル議長は、現状で金利の確かな軌道を想定することは困難で、政策判断する前に、関税によるインフレへの影響を見極めたいとした。
議長は不透明性が高まる中、経済は引き続き堅調だとの見方を示したほか、今後数カ月はインフレを想定しており、政策決定で考慮するべきだと、引き続きタカ派姿勢を維持した。金利は高くなく、幾分引き締め的だと指摘。そのほか、中東情勢による燃料価格上昇の可能性を指摘したが、利上げが基本シナリオではないことに間違いはないと強調。金融当局者は年2回利下げ予想を維持しているなど、まちまちなシグナルとなった。7月以降に関税を巡り、より確実になるまで、ドルも方向感を探る展開が続く可能性がある。
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