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NYの視点:米2月コアPCEは加速見通し、FRBの利下げ観測は後退


米2月の生産者物価指数(PPI)の伸びが予想以上に鈍化、インフレの鈍化が示されたが、連邦準備制度理事会(FRB)が注目するコアPCEデフレータは加速すると見られている。金融サービスやフードサービスのコスト上昇がコアPCEを引き上げる可能性があり、さらにトランプ政権の関税政策がインフレに影響する可能性もあるため、FRBは金利見通しを変更せず据え置く可能性が強い。ヘルスケアコストの上昇は季節的要因が絡んでいるものの、3月以降は安定化すると予想されている。したがって、PCEの上昇は一時的と考えられ、FRBの利下げ期待は後退している。

*07:41JST NYの視点:米2月コアPCEは加速見通し、FRBの利下げ観測は後退 米労働局が発表した2月生産者物価指数(PPI)は前月比+0%と、1月+0.6%から伸びが予想以上に鈍化し24年7月来で最低となった。前年比では+3.2%と、1月+3.7%からやはり伸びが予想以上に鈍化し11月来で最低。変動の激しい燃料や食品を除いたコア指数は前月比―0.1%と、昨年7月来のマイナスとなった。前年比では+3.2%。伸びは1月+3.7%から予想以上に鈍化し、11月来で最低となった。

米2月消費者物価指数(CPI)と同様にPPIもインフレ鈍化基調を証明した。しかし、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として最も重要視しているコアPCEデフレータは加速する見通し。

PCE価格指数の項目と重複する金融サービスコスト(4.7ベーシスポイントbps)やフードサービス(2.7bps)衣類、靴、家具、宝石などのコスト上昇がPCEに響く見込み。また、ヘルスケアは5.7bps、コアPCEを引き上げる見通しとなっている。CPIの鈍化につながった航空運賃などは、コアPCEに含まれない。

ただ、ヘルスケアコストの上昇は年初で価格が調整されたことや、厳冬でインフルエンザなどが蔓延したことが影響した可能性が指摘されている。また、金融サービスでは年初の株式相場の上昇に連れ、手数料が増えた可能性が考えられており、3月以降は、相場の下落で、鎮静化すると見られている。このため、PCEの上昇も一時的な要因が多く、今後のインフレ加速を必ずしも示唆しているわけではないと考えられる。

ゴールドマンは、今月28日に発表されるコアPCEで前月比+0.29%と、+0.28%から、前年比では+2.7%と、前月の+2.6%から加速を予想。

加えて、トランプ政権が実施している関税策がインフレに影響する可能性もあるため、金利見通しが引き上げられる可能性もある。関税をめぐり依然不透明性が高く、FRBは当面政策を据え置く可能性が強く、ドル売りも限定的になると見る。

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