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NYの視点:米1月PPI、コアPCEの鈍化を示唆、FRBの利下げ軌道を正当化へ


1月の米国生産者物価指数(PPI)は前年同月比+3.5%と予想を上回ったが、前月比では+0.4%で伸びが鈍化しました。食品やエネルギーの価格上昇の中、コア指数は前月からの鈍化が見られ、前年同月比で+3.6%と予想を上回りました。これにより、連邦準備制度理事会(FRB)はコア個人消費支出(PCE)の鈍化を確認し、年内の利下げ軌道を正当化する可能性があります。PPIの一部の項目はPCEに反映され、特にヘルスケア関連や航空運賃の低下がFRBにとって好材料となります。ウォール・ストリート・ジャーナルは、1月のPPIがコアPCEのゲームチェンジャーになる可能性を示唆しています。

*08:21JST NYの視点:米1月PPI、コアPCEの鈍化を示唆、FRBの利下げ軌道を正当化へ 米国労働統計局が発表した1月生産者物価指数(PPI)は前月比+0.4%と、12月から伸び鈍化も予想を上回った。ただ、12月分は+0.5%と、+0.2%から4月来の高水準に上方修正された。前年比では+3.5%と予想を上回り12月と同様、23年12月来で最大の伸びとなった。12月分は+3.3%から上方修正された。食品価格は前月比1.1%上昇。卵の価格は44%急上昇した。鳥インフルエンザの流行が続いていることが背景にある。エネルギー価格は1.7%上昇。サービス価格は0.3%上昇。上昇分の3分の1は旅行者向け宿泊サービスコストの急増が影響した。カリフォルニアの山火事の影響も反映した可能性がある。

変動の激しい燃料や食品を除いたコア指数は前月比+0.3%と、12月+0.4%から伸び鈍化。ただ、12月分は+0.0%から9月来の高水準に上方修正された。前年比では+3.6%と、12月から鈍化も予想を上回った。12月分は+3.7%と、+3.5%から上方修正され23年2月来で最大の伸びとなった。

PPIは連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も指摘していたとおり、いくつかの項目がFRBがインフレ指標として最も注視している個人消費支出(PCE)価格指数に反映されるため、注目されている。項目はPCEがFRBに朗報となる可能性を示唆。ヘルスケア関連、航空運賃が低下した。一方、ポートフォリオ管理サービス価格は2カ月連続で上昇。

WSJのFedウオッチャーは1月PPIは1月コア個人消費支出(PCE)のゲームチェンジャーになると指摘。前月比では+0.28%。前年比では+2.6%と、12月の+2.8%から伸び鈍化を予想している。予想通りとなると、23年1月来で最低の伸びとなる。全ヘルスケア、保険関連の項目が弱く、さらに航空運賃が急激に低下しており、コアPCEは前月比で+0.27%と、消費者物価指数(CPI)の+0.4%を大幅に下回ることになると見ている。予想通りとなるとFRBの年内の利下げ軌道を正当化しドル売り材料となる。

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