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NYの視点:米10月PPIはコアPCEの高止まり示唆も、FRBの利下げ軌道は揺るがずか


10月の米消費者物価指数(CPI)は予想通りの結果を示し前年比で2.6%と加速しました。一方、コア指数も予想を外さず安定した結果となり、FRBが注目するディスインフレ動向には大きな変化が見られませんでした。今月発表予定の生産者物価指数(PPI)も、前年比+2.3%と予想されており、全体として価格上昇が続いていることを示しています。しかし、これらの情報がFRBの利下げ路線に影響を与えるとは考えられておらず、12月のFOMCでの利下げ観測は強まっています。市場は利下げ確率を80%近くまで織り込み始めています。PPIでのヘルスケアコストや金融サービス料の上昇が示唆される一方で、FRBが目指すインフレ目標への改善に影響を与えると見なされていません。

*07:44JST NYの視点:米10月PPIはコアPCEの高止まり示唆も、FRBの利下げ軌道は揺るがずか 米労働省が発表した10月消費者物価指数(CPI)は前月比+0.2%と、予想通り9月と同水準を維持した。前年比では+2.6%と、予想通り9月+2.4%から加速。7月来で最大の伸びとなった。連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注視している変動の激しい食品やエネルギーを除いたコア指数は予想通り3カ月連続で前月比+0.3%となった。前年比では+3.3%と、やはり予想通り9月と同水準。ディスインフレ基調の停滞が示された。しかし、インフレの大幅な悪化が示されたわけでもなく12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測が強まった。短期金融市場での12月の利下げ確率は50%ほどだったが、CPIを受け80%近くに上昇した。

14日に発表が予想されている10月生産者物価指数(PPI)では総合指数で前年比+2.3%と、9月+1.8%から加速、コアも前年比+3.0%と、9月+2.8%から加速が予想されている。CPIの項目で明らかになったヘルスケアコストや金融サービス料の上昇が、同指数でも上昇圧力となり、FRBがインフレ指標として特に注視しているコアPCEにも影響すると指摘されている。

ただ、こういった項目での価格上昇がインフレが2%目標に向けて改善するというFRBの確信を揺るがし利下げ軌道を修正する要因になるとは考えられていない。

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