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NYの視点:米10月地区連銀製造業活動指数が堅調、ISMに改善期待


米10月ダラス連銀製造業活動指数は-3.0と、予想外に3カ月連続で改善し、ほぼ2年半ぶりの高水準となった。特に、新規受注と生産が改善したことが全体指数を押し上げた。一方で、賃金の伸びは高く、インフレ圧力のリスクがあることが懸念材料となっている。価格は低下傾向にあるが、金利の高止まりや大統領選挙を巡る不透明性が、企業活動を抑制していると指摘された。今後、5地区の製造業指数のうち4地区で改善が示唆されており、全米ISM製造業指数の改善への期待が高まっている。

*07:39JST NYの視点:米10月地区連銀製造業活動指数が堅調、ISMに改善期待 米10月ダラス連銀製造業活動指数は-3.0と、予想外に3カ月連続で改善した。プラスとなった22年4月以降ほぼ2年半ぶり高水準となった。重要項目である新規受注が-3.7と、前月-5.2から改善。6か月平均-4.9も上回った。さらに、生産も+14.6と、前月の-3.2からプラスに改善したことが全体指数を押し上げた。

ただ、内容はまちまち。価格は低下傾向だが賃金の伸びは依然力強く、インフレ圧力となる可能性がリスクとなる。原材料支払い価格が+16.3と、前月+18.2から低下。販売価格も+7.4と9月+8.4から低下しており、物価が引き続き低下傾向にあることを証明した。連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを正当化する。ただ、賃金は+23.5と、9月+18.5から上昇、6か月平均の+21.8も上回ったことは懸念材料となる。

雇用項目は冴えず。-5.1と、9月+2.9からマイナスに落ち込み6か月平均の-0.7も下回った。

調査では金利の高止まりや大統領選挙を巡る不透明性が活動を抑制していると、企業は指摘した。

10月の地区連銀製製造業活動が5地区のうち4地区で伸びる傾向が示唆されていることから、全米の製造業活動を示すISM製造業も改善する可能性が期待されており、予想通りとなるとドル支援材料となる。

■米10月ダラス連銀製造業活動指数:-3.0(9月―9.0、6か月平均―12.3)
新規受注:-3.7(-5.2、-4.9)
生産:+14.6(-3.2、+1.6)
雇用:-5.1(+2.9、-0.7)
企業の見通し:-3.3(-6.4、-9.7)
原材料支払い価格:+16.3(+18.2、+21.3)
販売価格:+7.4(+8.4、+7.7)
賃金:+23.5(+18.5、+21.8)

6か月先
活動指数:29.6(11.4、14.0)
生産:+42.4(+35.2、+31.3)
雇用:+28.7(+19.0、+18.9)
企業の見通し:-3.3(-6.4、-9.7)
原材料支払い価格:+29.3(+26.5、+26.6)
販売価格:+19.7(+17.5、+20.0)
賃金:+40.3(+41.9、+37.4)


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