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NYの視点:IMFはECBに対して政策金利の引き下げを慎重に進めることを望んでいるのか?


*07:37JST NYの視点:IMFはECBに対して政策金利の引き下げを慎重に進めることを望んでいるのか? ロイター通信の報道によると、国際通貨基金(IMF)のカマー欧州局長は「ユーロ圏のインフレ鈍化基調は続いており、今週発表された消費者物価指数は欧州中央銀行(ECB)に追加の金利引き下げの余地があることを裏付けている」との見方を示した。欧州連合(EU)統計局が7月2日発表した6月ユーロ圏消費者物価指数速報値は、前年比+2.5%と、上昇率は5月実績の+2.6%を下回った。しかしながら、サービス部門のインフレ率は+4.1%で推移しており、コアインフレ率は前年比+2.9%と市場予想の+2.8%を上回った。

市場参加者の間では「サービスインフレの鈍化ペースはやや緩慢であり、サービスインフレの緩和を実感できるようになるには相応の時間が必要になる」との見方が浮上している。また、雇用市場の需給関係がただちに緩和される状況ではないため、「全体のインフレ率はECBの目標水準を上回る状態が長期化するのではないか?」との見方も出ている。

ECBの利下げペースが短期間で加速する可能性は低いと仮定した場合、IMFがECBに求めていることは、「すみやかな追加利下げではなく、政策金利の引き下げを慎重に進めることではないか?」との声も聞かれている。なお、一部の市場参加者は「ECBは2025年半ば頃まで3.75%の中銀預金金利を2.5%まで引き下げる余地があると予想している。インフレの進展次第でこの見通しは大きく変わる可能性があるものの、決して偏った予想ではないだろう。

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