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NYの視点:米10月JOLT求人件数が予想外の900万件割れ、労働市場ひっ迫緩和、FRBの利上げ終了を正当化へ


*07:43JST NYの視点:米10月JOLT求人件数が予想外の900万件割れ、労働市場ひっ迫緩和、FRBの利上げ終了を正当化へ 米労働省が発表した10月JOLT求人件数は873.3万件と、予想外に900万件を割り込み2021年3月来で最低となった。9月分も935万件と、955.3万件から下方修正された。800万件台でも依然高いほうだが、一時の労働市場のひっ迫が今年に入り少しづつ緩和している証拠となり、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ終了を正当化するとの見方が強まった。

1失業者に対しては1.34の求人件数となり、21年8月来で最低。22年初旬の2から大きく低下。コロナ前の1.3に近づき、労働市場の正常化が証明された。雇用者の労働市場への自信を表明するとして注目の自主的退職率も2.3%と、9月と同様に低水準。前年は2.6%だった。採用率も3.7%まで低下。9月3.8%、昨年同月の4.0%から低下。

ただ、同指数の回答者が過去最低となる32%まで低下したことは懸念となる。7割近くが想定の数字となる。

米11月雇用統計では失業率が3.9%と9月と同水準を保ち非農業部門雇用者数は+18.7万人と9月の+15万人から伸び拡大が予想されている。自動車労働組合(UAW)のスト終了に伴い雇用の伸びが前月から拡大する見込み。ただ、万が一、雇用が想定通りに伸びが拡大せず、あるいは失業率が4%以上に上昇した場合は、FRBの利上げ終了や来年の利下げがより確実視され、ドル売りが再燃する可能性がある。

■10月労働市場ダッシュボード
求人件数:5.3%(9月5.6%、2022年10月6.4%)
雇用削減率:1.0%(9月1.0%、2022年10月1.0%)
自主的退職率:2.3%(9月2.3%、2.6%)
採用率:3.7%(9月3.8%、4.0%)
失業率:3.9%(3.8%)
不完全雇用率(U6):7.2%(9月7.0%)
非農業部門雇用者数:+15万人(9月+29.7万人)
平均時給:前月比+0.2%、前年比+4.1%(9月+0.3%、+4.3%)


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