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NYの視点:ECBの利下げ観測も強まる、来週に理事会、新予測に注目、ユーロ・ドル節目の攻防


*07:46JST NYの視点:ECBの利下げ観測も強まる、来週に理事会、新予測に注目、ユーロ・ドル節目の攻防 米国と同様に欧州のインフレも予想以上に鈍化が見られる。金融政策でも連邦準備制度理事会(FRB)と同じく、欧州中央銀行(ECB)の来年の利下げ観測も強まりつつある。

インフレの予想以上の改善にもかかわらずECBのデギンドス副総裁は、単位労働コストの上昇などが今後のインフレ動向に影響を与えかねず、まだ勝利宣言できないと慎重。また、タカ派として知られるドイツ連銀のナーゲル総裁も域内のインフレが引き続き鈍化もペースが遅く、戦争により欧州経済や燃料価格への不透明感は強まったと言及。地政学的リスクの一段の深刻化がインフレの上昇に繋がる可能性もあるとし、金利がピークに達したかどうかには言及できないと、インタビューで語った。

ECBメンバーの中でハト派として知られるセンテノ・ポルトガル中銀総裁は欧州経済が悪化に転じた場合、地域の雇用市場が過剰なひっ迫から急激に悪化する可能性もあると警告。域内の12月投資家信頼感指数も11月から改善も予想を下回った。

ドイツ銀の為替アナリストはECBが来週の定例理事会で利下げすべきだとの見解を示している。また、他のストラティジストはECBが新たに発表する見通しで、26年のインフレが2%を割り込んだ場合、24年の早期の利下げ観測を強めると指摘している。

ユーロ・ドルは重要な節目となる200日移動平均水準の1.0820ドルを巡る攻防が続いているが、この水準を割り込むと、ユーロ売り、ドル買いに拍車をかけることになる。

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