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NYの視点:6月FOMC会合での金利据え置きは既定路線か


*07:37JST NYの視点:6月FOMC会合での金利据え置きは既定路線か 6月13-14日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で利上げ停止の可能性が高まっている。5日発表された5月ISM非製造業景況指数は市場予想を大幅に下回った。新規受注は下がり、支払い価格指数は3年ぶりの低水準となったことが要因。5月の総合指数は50.3と4月実績の51.9を下回った。総合指数は節目の50を上回ったものの、6月以降の見通しは不透明。6月利上げの可能性は一段と低下した。米連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン理事は5月31日、金融安定性と経済に関するスピーチで、「次回会合で政策金利の据え置きを決定しても、今サイクルのピーク金利に達したと解釈すべきではない」、「実際には、次回会合で利上げを見送ることにより、FOMCはより多くのデータを見てから追加引き締めの程度について決定できる」と述べた。

この発言を受けて6月利上げの可能性は大幅に低下した。米労働省が2日発表した5月雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比+33.9万人と、市場予想の+19万人程度を大幅に上回ったが、市場は賃金の伸びが鈍化していることに着目。雇用統計発表後も6月のFOMC会合で政策金利が5.00-5.25%(据え置き)となる確率は70%超の高水準を維持している。インフレ持続につながる新たな材料が提供されない場合、FOMC直前における利上げ確率は20%程度まで低下し、政策金利の据え置きが実際に決定されることになりそうだ。

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