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NYの視点:米中小企業は経済、売上の伸びに悲観的、同時に人手不足続き賃上げ強いられる


*08:52JST NYの視点:米中小企業は経済、売上の伸びに悲観的、同時に人手不足続き賃上げ強いられる 全米独立企業連盟(NFIB)が発表した4月中小企業楽観指数は89.0と、3月から予想以上に低下し2013年1月来で最低となった。金利高やインフレ高騰の影響を受けた経済の成長減速や売上減速見通しに基づき、中小企業が投資計画を躊躇していることが明らかになった。今後数カ月内に新たな機械導入や工場の拡大など資本支出を計画していると答えた企業は5分の1以下で、パンデミック以降で最小となった。また、ビジネス拡大の良い時期と考えている中小企業主は3%にとどまった。ただ、過去最低となった2%から小幅上昇。

販売価格の上昇を予想している企業は全体の33%と、5カ月連続で低下し、2021年3月以降で最低となっており、インフレのピーク達成を裏付ける。信用状況に大きな変化は見られず。融資のアクセスを巡り3月からいくらか改善したものの、依然低水準にある。

ただ、45%の中小企業は依然求人枠を埋められず、40%は賃金の引上げを報告している。このことはインフレが根強い可能性を示唆し、連邦準備制度理事会(FRB)も当面高金利を維持する必要性が強まる。短期金融市場では6月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利上げを除外していない。米NY連銀のウィリアムズ総裁は9日の講演で年内に利下げする理由が見られないと、市場の年内の利下げ見通しを一蹴した。

■全米独立企業連盟(NFIB)が発表した4月中小企業楽観指数
経済の改善予想している企業:‐49%(3月‐47%、6カ月平均-47%)
販売価格の上昇を予想している企業:33%(37%、41%)
ビジネス拡大の良い時期と考えている企業:3%(2%、5%)
雇用創出拡大を想定している企業:17%(15%、17%)
資本投資拡大を計画している企業:19%(20%、21%)
在庫拡大計画している企業:-5%(-4%、-5%)
売り上げ改善予想している企業:-19%(-15%、-13%)
求人が埋められない:45%(43%、44%)
決算の良好な傾向を想定している企業:-23%(-18%、-24%)
信用状況が緩和:-8%(-9%、-8%)

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