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NYの視点:米住宅市場はリセッション


全米住宅産業協会(NAHB)が発表した8月NAHB住宅市場指数は49と、7月55から予想以上に低下した。予想外に50割れでネガティブ圏で、パンデミックによる経済封鎖直後の2020年5月来で最低。8カ月連続の低下で、2007年来で最長となる。住宅ローン金利の上昇や建設材料、人件費の高騰で、建設業者のセンチメントは引き続き悪化傾向にある。特に一戸建て販売の見通しの悪化が指数全体を押し下げた。

■8月住宅市場指数:49(7月55、前年75)
一戸建販売:現在:57(64、81)
一戸建販売:見通し:47(49、81)
購買見込み客足指数:32(37、59)

NAHBのエコノミストは連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めや建設コストの高騰により住宅リセッションに入った、と悲観的見方を示した。建設材料や人件費など依然高止まりながら、5社のうち1社の建設業者は7月に売り上げ増や契約のキャンセルを回避するため、価格を下げたことを明らかにしている。

住宅購入者にとり、住宅市場の値ごろ感の悪化が最大の課題となっている。30年住宅ローン固定金利はパンデミック時からほぼ2倍に上昇。本年の一戸建住宅着工件数は減少する見込みだが、減少は2011年以降で初めてとなる。

ただ、物価や長期金利の上昇が一段落した兆候が見られ、需要低迷で住宅価格が伸び悩み、今後数カ月は住宅市場の安定が予想されている。





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