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NYの視点:FOMC、0.75%の利上げの可能性はいったん後退


連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はウォールストリートジャーナル紙のイベントの質疑応答で、物価が明確に説得力のある軌道で低下するまで、引き締めの取り組みを続けていくことを公約した。また、もし、経済が想定通りに展開したら、「50bpの利上げも選択肢になる」、と再表明した。インフレを2%に低下させるため、必要とあれば、中立水準以上まで、金利を引き上げることを躊躇しないと断固とした態度を示した。

一方で、市場の展開はFRBの政策の計画をかなり良く織り込んでいると発言しており、これ以上積極的な引き締めは今のところ検討されていないととれる。不透明感が多く、ガイダンスが限定的になると加えた。

今まで、0.75%の利上げの可能性も指摘してきたセントルイス連銀のブラード総裁は17日の講演で、FRBが今後の会合で0.5%の利上げの道のりにあると発言しており、0.75%の利上げの必要性にはふれなかった。このため、現状では、FRBは6月、7月FOMCの2会合連続で0.5%の利上げの軌道にある可能性が強いと言える。

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