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NYの視点:米スタグフレーション懸念強まる、燃料価格高騰


ロシアのウクライナ攻撃の激化で、欧米、同盟国は対ロ制裁を強化している。その一環として、比較的ロシア産原油への依存度が低い米国は独自でもロシア産原油禁輸の方針を固めた。米議会超党派はロシア産エネルギー輸入禁止を含みロシア、べラルーシの貿易関係取り消す案で合意。下院は早くて8日にも採決する見込みだと報じられた。一方、地域的問題からロシア産原油への依存度が高い欧州連合(EU)は、依存度を弱めることで合意した。

供給ひっ迫懸念に原油価格は7日の時間外取引で2008年以降14年ぶりの高値を更新。原油高騰はすでに高いインフレをさらに押し上げ、長期化させる可能性がある。同時に、ドライビングシーズンに向けて消費者の痛手となり、消費にも影響を与え、最悪で景気後退に陥る可能性も懸念されている。

景気動向を見極めるため度々注視される米2年債と10年債の利回り格差は、パンデミック発生による経済が封鎖された2020年3月来で最小となった。景気後退を示すマイナス入りが警戒される。

CNBCの調査によると、エコノミストは本年の成長率見通しを引き下げる一方で、インフレ見通しを引上げており、スタグフレーションへの警戒感も強まりつつある。

■米国経済成長率予想
第1四半期:+1.9%(従来+1.5%)
第2四半期:+3.5%(+4.3%)
第3四半期:+3.1%(+3.4%)
第4四半期:+2.5%(+2.6%)

■インフレ予想
第1四半期:6.7%(5.0%)
第2四半期:5.3%(3.7%)
第3四半期:3.9%(3.1%)
第4四半期:3.0%(2.7%)
(CNBC調査)



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