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NYの視点:FRBジャクソンホール会議、ビデオ形式への変更でテーパー先送り観測強まる


カンザスシティー地区連銀は、ワイオミング州ジャクソンホールの経済シンポジウムについて、対面形式ではなく、オンライン形式で開催すると発表した。

シンポジウムが開催される予定であったワイオミング州ジャクソンホールにあるティトンビレッジ 、 グランドティトン国立公園地域のコロナリスクが引き上げられたことが背景となる。カンザスシティー地区連銀のエスター総裁は、残念だが、訪問者や地域住人の安全が最優先だと述べている。

市場はパウエル議長が27日に予定している経済見通しに関してのビデオでの演説に注目。インフレの上昇や経済活動の再開を受けた回復見通しを理由に、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した最新7月連邦公開市場委員会(FOMC)の中で、ほとんどのメンバーが年内の緩和縮小が適切と考えていることが明らかになった。このため、早くて、パウエル議長のこの演説で、緩和縮小の道のりが発表されるとの見方が強まっていた。しかし、新型コロナウイルスのデルタ株感染件数は7月FOMC時点から急増している。加えて、FRBがシンポジウムをビデオ会議に変更したことは、FRBが速やかな緩和縮小計画の修正に迫られるたことを示唆しているとの思惑も浮上した。

早期の緩和縮小の必要性を訴えていた米ダラス連銀のカプラン総裁も新型コロナウイルス・デルタ株流行が経済の成長を減速させた場合、考えを変えると言及している。

ゴールドマンサックスに続き、バンク・オブ・アメリカも7−9月期国内総生産(GDP)の成長見通しを引き下げており、パンデミックによる景気への影響はいまだ明確ではない。



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