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NYの視点:米5月中古住宅販売は供給不足で4カ月連続で減少、FRBのMBS購入もはや必要ないとの見方も


全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月中古住宅販売件数は前月比‐0.9%の580万戸と、4月585万戸から減少し6月来で最小となった。在庫不足で、販売が伸びす4カ月連続の減少。予想は上回った。パンデミックの影響で住宅市場がほぼ閉鎖した前年に比べ44.6%増。

NARのチーフエコノミストによると、売り上げがパンデミック前の水準に戻りつつあるという。在庫不足が引き続き販売を抑えているが、同時に、価格の上昇で、値ごろ感が後退。最初の住宅購買にも影響を与えている。5月末の在庫は123万戸と、前年から20.6%減。平均の販売ペースは平均で2.5カ月となる。

需要の急増に対して、供給が非常に低く、価格を大幅に引き上げ。中間価格は前年同月比で23.6%増の35.03万ドル(約33万円相当)で統計開始後の最高値を更新。また、上昇率も過去最高と記録した。

4カ月連続の販売減少が、年内の潜在的な住宅市場の成長ペース鈍化を示唆していると指摘しているアナリストもいる。しかし、一部のアナリストや、ブラード・セントルイス連銀総裁など一部FRB高官は住宅市場は十分に強く、FRBによる住宅ローン担保証券(MBS)の購入はもはや必要ではない、との見方も根強い。FRBの量的緩和(QE)は米国債に集中すべきとの見方が強まりつつある。






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