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NYの視点:ECB、超緩和維持へ、テーパリング憶測は時期尚早


欧州中央銀行(ECB)は今週予定されている定例理事会で、大規模な金融緩和策を据え置くと見られている。回復の遅れに対処するために、ECBが超緩和策を維持することが正当化される。

一部のアナリストは、夏に向けて、ワクチン接種が進み、新型コロナウイルス感染が沈静化することを見込み、ECBが景気の見通しを引き上げると見ている。もし、域内の大規模金融緩和継続への強い公約がなければ、6月にテーパータントラムが起こると、警戒されている。投資家はさらに、この会合で、中央銀行による長期金利の上昇を抑制する戦略の明確化を求めている。

ラガルド総裁は最近のインタビューで、欧州経済が第1四半期に縮小する可能性を警告した。成長軌道を脱したわけではないが、回復ペースが米国経済の回復に遅れることも認識。物価安定の目標には程遠いと、慎重な見解を示している。4月理事会でも同様に、慎重な見通しを示す可能性が強く、緩和策縮小を織り込むには時期尚早と見る。



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