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NYの視点:米2月JOLT求人件数:堅調な労働市場の改善を証明


米労働省が発表した2月JOLT求人件数は736.7万件と、予想外に1月709.9万件から増加し2年ぶり高水準となった。本年に入り2カ月間で、61.8万件の求人件数が増加した。国内でのワクチン接種ペースが加速し、経済活動の再開に拍車がかかり、雇用の伸びに繋がった。

求人件数と総失業者数の差も、パンデミックのために経済封鎖が始まった昨年4月に1810万人の失業者数が求人件数を上回ったが、その後、その差は縮小しつつあることも労働市場のたるみ(スラック)の改善を示唆している。2月には260万人の差で、1月の320万人からさらに縮小した。昨年4月にパンデミックに陥る前は、労働市場の過熱を背景に、求人件数が総失業者数を上回る傾向が2014年半ばから6年間ほど続き、過去最長を記録していた。

2月の採用者数は2カ月連続で増加し、573.8万人と、1月から27.3万人増加。採用率は4.0%と1月3.8%、昨年3.9%から上昇。ヘルスケア、宿泊施設やレストラン、エンターテインメント関連での雇用が増加した。

労働市場の自信をあらわすとして注目の自主退職者数は1月に減少したのち、5.1万人増え、335.7万人となった。退職率(Quits rate)は2.3%と、1月と同水準、昨年2.2%からは上昇した。

3月の雇用統計と同様に、労働市場の堅調な改善を証明する結果となった。

■雇用たるみダッシュボード

◎金融危機前に比べ状態が改善         パンデミック:  金融危機水準と比較
2月求人率(Job openings rate):4.9%(1月4.5%、昨年4.5% ) 4.4%, 3%
2月退職率(Quits rate):2.3%(1月2.3%、昨年2.2%)     2.3%: 2.1%
2月解雇率(Layoffs/discharges rate):1.2%(1月1.2%、昨年1.3%) 1.2%
3月雇用者数(Nonfirm payrolls):+91.6万人       +25.1万人,+16.18
万人
2月採用率(Hiring rate):4.0%(1月3.8%、昨年3.9%)      3.8%

◎金融危機前に比べ状態悪化
3月失業率(Unemploynent rate):6.0%(1月6.2%)     3.5%, 5%
3月広義の失業率(U-6):10.7 %(2月11.1%)         7.0%, 8.8%
3月労働参加率:61.5%(2月61.4%)               63.4%, 66.1%
3月長期失業者数(15週以上):57.7k(2月55.6K)          19k



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