土地は誰のものか−重要土地調査法案−【フィスコ世界経済・金融シナリオ分析会議】
対馬の海上自衛隊基地周辺の土地が韓国リゾート会社に、北海道の広い地域が中国資本家に買収され、使用目的不明のまま放置されていることを危惧する報道があり、外国人による土地取得に何らかの制限を加えるべきだとの意見は以前からささやかれていた。しかしながら、国民の財産権や生存権を保証する憲法の理念から、私権の制限は行うべきではないとの反対意見から、長年にわたり何の規制のないまま放置されてきた。今回私権の制限を含む法律の成立が具体化してきた背景には、日本に内外における重要な情勢変化がある。
国外における変化は、中国企業による外国の土地や港湾の長期間リースの急増に国際的な懸念が高まっている事である。2016年に豪州北部準州当局が、ダーウィンの米国海兵隊駐留拠点に近い港湾を、中国企業「嵐橋集団」に99年間貸与する契約を締結した。ダーウィンは、沖縄、グアムと並んで米国海兵隊をローテーション配備することで、西太平洋に展開する中国海軍の活動を牽制する重要な拠点である。2016年3月20日付のニューヨーク・タイムズ紙は「中国は米と豪の海軍活動をスパイする最前線を購入した」との専門家の意見を報じている。
2017年7月には、スリランカのハンバントタ港が中国の国有企業に99年間にわたりリースされることが明らかとなった。当時この出来事は「債務の罠」と称され、中国の経済進出への警戒感が国際的に広がった。2018年8月に訪中したマレーシアのマハティール首相は、記者会見において「新たな植民地主義は望まない。」と中国を牽制する発言をしている。同氏は、マレーシア前政権が進めていた中国主導のインフラ計画を、負債を増大させると批判、次々に中止させている。
豪州やスリランカの例は、日本人に、例え私的な取引とは言え、外国人、特に中国人との土地取引は国の安全保障に大きな影響を与えることを実感させる例となったものと考える。
国内における情勢の変化は、新型コロナウィルスの感染拡大である。2021年2月に成立した「新型コロナウィルス対策の特別措置法」では、緊急事態宣言のもとで出された施設等の使用制限を「要請」できる事に加え、正当な理由なく応じない業者には「命令」ができる。更には「命令」に応じない事業者には過料を科すことも明らかとされている。これは、明らかに私権への制限と言えるであろう。新型コロナウィルスの感染拡大という非常時であるという事を考慮しても、人の命にかかわる事態における私権の制限は、日本国民のコンセンサスを得たと言えるであろう。
2021年4月1日のパラオ現地紙は、同国大統領の台湾を訪問伝えた上で、米国が2022年から2027年にかけて、パラオに19,700万ドル投じて各種軍事基地を建設することを報じている。その中で、事前調査に訪れた米国人が、中国人がパラオの土地の多くを99年間リースしており、これがレーダー等建設の障害となっているとの懸念を示したことを伝えている。パラオは台湾と国交を結んでいる数少ない国である。パラオという親台湾の国でさえ、商業目的を名目とした中国の進出が確認されたことは驚きである。
国内外の情勢を考慮すると「重要土地等調査法」は国会を通過することは確実と考えられる。問題はその実効性をどう確保するかという事である。例えば日米が共同使用している厚木基地は、安全保障上の重要性を考慮すれば、間違いなく「第一種重要国土区域」に該当する。しかしながら、厚木基地周辺は住宅地に密接しており、その売買を事前に届けることは、大きな反発を受けるであろう。市街地の基地や駐屯地は対象外とするとの報道があるが、その場合適用対象は、離島や過疎地域のみになりかねない。
「重要土地等調査法」の実効性を高めるためには、国民一人一人の自覚と、周囲の人々の目が重要な役割を果たす。従来メディアの役割は一方通行であったが、最近ではSNSの普及により双方向の情報提供が増大しつつある。フェイクニュースやデマの拡散等が与える影響に危惧がもたれるSNSではあるが、その膨大な情報を取捨選択することにより、違法な土地取引の兆候をつかむことは不可能ではないであろう。個人の財産権や所有権を尊重する事は、自由民主主義、資本主義の基本である。しかしながら、国が成立する三大要件である、国民、国土及び政府の一つである国土の所有権については、安全保障上一定の私権制限があるのは、ある意味当然のことであろう。土地は所有者のものであるが、その売買が与える影響は、所有者の責任に帰することを自覚する必要があるのではないだろうか。
サンタフェ総研上席研究員 末次 富美雄
防衛大学校卒業後、海上自衛官として勤務。護衛艦乗り組み、護衛艦艦長、シンガポール防衛駐在官、護衛隊司令を歴任、海上自衛隊主要情報部隊勤務を経て、2011年、海上自衛隊情報業務群(現艦隊情報群)司令で退官。退官後情報システムのソフトウェア開発を業務とする会社において技術アドバイザーとして勤務。2021年から現職。
<RS>
大谷翔平の日本人初4戦連続弾にロバーツ監督「ワオ」登板翌日の打撃は「判断するには早すぎる」
元ウェザーニュースの檜山沙耶が「メーテル」に ミステリアスなコスプレ姿反響「本物を…」
お尻に鋭い痛み…振り向くとクマが 被害減らぬ地域で行政に募る不満
【オールスター】阪神大山悠輔が初「H」ランプにこだわる 過去2度は無安打「ランプをつけたい」
【オールスター】全セの阪神森下翔太、佐藤輝明との阪神対決実現ならず 両膝に手をつく場面も
ガソリン暫定税率廃止法案成立へ 自民検討、8月の臨時国会で
【かっぱ寿司】おこさまメニュー39%OFF!家族でお得に楽しもう
清野菜名「性別を超えてチャレンジしてみたい」大学生の生質問に回答
【オールスター】全セ佐藤輝明がアーチ宣言「でかいの狙います」1年目に本塁打放った宮城が先発
【オールスター】日本ハム・レイエス4番引き当て「ちょっとドキドキ」MVPは「Of course」
平子理沙、すっぴん自撮りに疑問の声が続出「加工フィルター使ってる」
中川杏奈「くびれ凄く綺麗」三角白ビキニ姿公開「色っぽい」自身も納得ボディー「さらに神化」
井上咲楽衝撃経験、友達から菌が感染「本当にうつっちゃって」専門医警告「治ったと思っても…」
中山麻聖、母の中山麻理さんが亡くなったことを発表「家族に見守られ、穏やかに旅立ちました」
石破首相、退陣へ 8月末までに表明 参院選総括踏まえ
月亭方正、関係を切られた後輩芸人を告発 自身を追い越して多忙になり「嫉妬の嵐ですよ」
大谷翔平、46年ぶり二刀流快挙で本拠地6連敗ストップ 731日ぶり被弾も逆転の35号2ラン
TBS田村真子アナらが次々“連続生号泣” スタジオ騒然 川島明「もうやめよう…この特集」
大谷翔平4戦連発36号、4試合連続弾はメジャー日本人初 昨年上回るシーズン57本ペース
39歳人気芸人、NHK生放送に異例の遅刻 スタジオ騒然 中山秀征「ちょっと放送事故ぽく…」
平子理沙、すっぴん自撮りに疑問の声が続出「加工フィルター使ってる」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
遠野なぎこさん死去 朝ドラ「すずらん」ヒロイン、バラエティーでも活躍 最近は摂食障害など告白
ゲーミングPCを買う場所は店舗購入とネット通販どっちがおすすめ?
ガーシー、みちょぱ反論に対抗で大倉士門の再暴露を投下「士門クズ過ぎる」
52歳ぶりっこタレントさとう珠緒、入浴ショットを大放出「目のやり場に困ります」「セクシー」
再婚した旦那に不倫されてしまった飯島直子(51)衝撃的過ぎる黒歴史が発覚する事態に
遠野なぎこさん死去 自宅マンション周辺では異変も 近隣住民が明かす
44歳元グラドル、最新全身写真 圧巻ボディに「可愛い」「素敵」絶賛相次ぐ 夫は人気芸人
死去遠野なぎこさん、MX看板番組「バラダン」で辛口コメ連発の存在感、大谷翔平夫人には嫉妬

大谷翔平の日本人初4戦連続弾にロバーツ監督「ワオ」登板翌日の打撃は「判断するには早すぎる」
元ウェザーニュースの檜山沙耶が「メーテル」に ミステリアスなコスプレ姿反響「本物を…」
お尻に鋭い痛み…振り向くとクマが 被害減らぬ地域で行政に募る不満
【オールスター】阪神大山悠輔が初「H」ランプにこだわる 過去2度は無安打「ランプをつけたい」
【オールスター】全セの阪神森下翔太、佐藤輝明との阪神対決実現ならず 両膝に手をつく場面も
ガソリン暫定税率廃止法案成立へ 自民検討、8月の臨時国会で
【かっぱ寿司】おこさまメニュー39%OFF!家族でお得に楽しもう
清野菜名「性別を超えてチャレンジしてみたい」大学生の生質問に回答
【オールスター】全セ佐藤輝明がアーチ宣言「でかいの狙います」1年目に本塁打放った宮城が先発
【オールスター】日本ハム・レイエス4番引き当て「ちょっとドキドキ」MVPは「Of course」