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トルコリラ円はもち合いで推移しそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)


皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラ円についてのレポートを紹介します。

まず、陳さんはトルコリラ円の動向について『もち合いで推移しそうだ』と予想しています。2020年7~9月の実質国内総生産(GDP)について、『前年同期比6.7%増だった。景気浮揚のための融資拡大策が奏功し、2期ぶりのプラス成長となった』と説明しており、『GDPの6割を占める個人消費は前年同期比9.2%増えた。4~6月はマイナス9.9%だった』と伝えています。

7~9月の回復の背景については、『国営銀行を中心とした融資の増加』があるとしており、『政府は新型コロナウイルス下の経済対策として、指導や規制を通じて銀行に融資の拡大を促した。9月時点の国内の貸出残高は年初から3割増加した。銀行が住宅と自動車購入のローン金利を引き下げたため、住宅と自動車の販売が予想以上に増加した』と解説。

ただ、『インフレ率が約12%に高止まりしており、年末に目標とする5%の実現が難しくなっている。金融当局は今夏ごろから貸し出しを抑制している』と指摘し、また、『通貨リラの下落を食い止めるためトルコ中銀は11月に政策金利を10.25%から15%へと大幅に引き上げた』と述べています。

トルコ11月消費者物価指数については、『前年比+14.03%、予想+12.70%、前回+11.89%。111月生産者物価指数が前年比+23.11%、前回+18.20%』として、『いずれも大幅に上昇しており、インフレ率の上昇が懸念された。エルバン財務大臣は、「インフレ影響を最小限に抑えるために全力を尽くす」とコメントし、追加利上げをにおわせた』と説明しています。

続けて、『足元では、新型コロナの感染再拡大もリスクだ。トルコは11月下旬に感染者が1日あたり約3万人であることを明かした』と伝えており、『6月に緩和した行動規制も再び強化され、レストランでの飲食や映画館の営業などが中止となった。エルドアン大統領は、感染拡大が収まらなければ「より厳しい措置を検討する」と述べており、経済の縮小懸念が強まる』と考察。

また、『トルコ政府は20年の成長率を0.3%と予想しているが、国際通貨基金(IMF)はマイナス5.0%、欧州復興開発銀行(EBRD)はマイナス3.5%とそれぞれ厳しく見ている』と指摘しています。

最後に、『ここ数週間の新型コロナ感染者数の急増に伴う規制で、第4四半期の経済活動にはブレーキがかかっている。トルコ10月貿易収支は-23.7億USD、予想-24.0億USD、前回-48.3億USD。貿易収支は若干予想よりいい内容だった』と述べています。

こうしたことを受け、トルコリラ円は『もち合いで推移しそう』と予想し、予想レンジを『12.80円~14.20円』としています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の12月8日付「【トルコリラ円今週の予想(12月7日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

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