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NYの視点:米10年債利回りは3月来の水準へ、経済の正常化への軌道織り込む


欧米で新型コロナウイルスが再流行している。特に30日間、何らかの外出規制強化を実施している欧州の第4四半期経済はマイナス成長に再び落ち込む可能性さえも懸念されている。そんな中、米製薬大手ファイザーはドイツのビオンテックと共同開発中の新型コロナウイルスワクチンを巡り最終治験で、感染、発症を防ぐ有効性が90%以上と発表、11月中に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可申請すると報じられた。欧米メーカーのワクチンの中で、最終段階で有力な結果が示されたのは初めてだという。新型コロナワクチンを巡りファイザーに加え、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソンがすでに最終治験入りしており異例な速さでの開発で投資家は来年の中旬ごろには経済が正常化することを期待している。

ゴールドマンサックスのアナリストは第4四半期の欧州経済の悪化が響き2020年の世界経済の国内総生産(GDP)3.9%減を予想しているが、2021年には6%増にV字型回復を予想しているようだ。新型ウイルスによる経済への長期の影響が予想外に限定的である証拠を楽観視。また、新型コロナワクチンの承認や実用化で、特にパンデミックの影響で大幅に落ち込んでいた旅行関連などの業種での業績の大幅回復を予想している。また、米国の政府・議会は早くて来年1月の大統領就任式を待たずに1兆ドル規模の追加経済対策を成立させる可能性もあり、成長を支援すると見ている。

米国債相場も急落。10年債利回りは0.97%と3月来の高水準で、1.0%も視野に入った。景気回復のカタリストと見られていたワクチン開発、実用化にめどがたち潜在的に経済がパンデミック前の水準に回復するとの見通しを反映している。







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