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トルコリラ円は上値の重い展開が続きそう サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)


皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、トルコリラについてのレポートを紹介します。

陳さんはまず、今週のトルコリラについて、『上値の重い展開が続きそうだ』と示唆しており、『トルコ中央銀行は20日、主要政策金利の1週間物レポ金利を8.25%に据え置くことを決めた。据え置きは市場の予想通り。声明で中銀は、新型コロナウイルスの世界的流行に伴う経済への打撃が和らぎ、5月以降の景気回復が「勢いを増している」と分析』と伝えています。

ただ、『今後の行方は感染拡大を封じ込めることができるか否かにかかっており、内需・外需の先行き不透明感が依然強いとして、金利の据え置きを決めたと説明した』として、『トルコ中銀は5月、0.5%の利下げを決定。その後6、7両月の会合では主要政策金利を据え置いていた。トルコ経済は1~3月に前年同期比4.5%増の成長を記録』と述べています。

しかし、『5月の失業率は12.9%で高止まりし、7月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同期比11.76%の高水準となっている。そのため実質金利(名目金利からインフレ率をマイナスしたもの)は8.25−11.76=−3.51とマイナスに落ち込んでおり、リラ安から抜け出せない状況にある』と解説。

『トルコ中央銀行もリラ安を阻止するべく18日に、事実上の金融引き締め策を導入したが効果は疑問視されている』とのことで、『翌日物金利による銀行への流動性供給額の上限を19日から半分に削減した。中銀は翌日物貸出金利による流動性供給から後期流動性窓口制度による供給に切り替える方針で、銀行側の資金調達コストは11.25%まで上がる』と伝えています。

また、『エルドアン大統領は21日、同国沖の黒海で推定埋蔵量3200億立方メートルの大規模な天然ガス田を発見したと明らかにした』ことに言及し、『ガス田はトルコの黒海沿岸から北に約100カイリ地点、水深2100メートルの深海底から地中1400メートルの深さで見つかったという。2023年の国内供給開始を目指す』と述べています。

これが実現すれば、『エネルギー輸入を減らし、経常収支を改善できるとの期待がある』としており、『開発には数十億ドル(数千億円)を要するとみられるが、将来的には輸出も視野に入れられると誇った。ただ、埋蔵量のうちどれだけが採取可能かなどの詳細は明らかではなく、23年の供給開始は難しいとの見方もある。トルコは天然資源の輸入依存を軽減するため、周辺海域での探査に力を入れている』と説明しています。

最後に、『トルコはエネルギーの大半をロシア、イランなどからの輸入に頼っており、慢性的な経常赤字の原因となっている。19年の輸入額は410億ドル(約4兆3000億円)だった』としています。

今週のトルコリラの予想レンジは、『13.50円~15.50円』としています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月25日付「【トルコリラ円今週の予想(8月25日)】」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜




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