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NYの視点:米消費伸びず回復低迷か、8月消費者信頼感指数は6年ぶり低水準


コンファレンスボードが発表した8月消費者信頼感指数は84.8と、予想外に7月91.7から低下し2014年5月以降6年ぶり低水準に落ち込んだ。パンデミック以降で最低。現況は84.2と、7月の95.9から低下。7年ぶり低水準となった5月の68.4以来の低水準となった。期待は85.2と7月の88.9から低下し2016年7月以降4年ぶりで最低となった。

雇用を得るのが困難と応えた消費者は25.2%と、20.1%から跳ね上がった。昨年同月は12%だった。おおよそ30%の回答者が6カ月先のビジネス状況が改善すると見ているが前月の31.6%からは低下。

ウイルス再燃で経済活動の再開が遅れたこと、失業保険補助金策が7月末で失効、中小企業支援策 (Paycheck Protection Program) も8月初旬で失効し、追加策にめどがたっていないことなども影響し雇用やビジネスの状況を巡る信頼感が低下した。航空大手も相次いで、もし、政府のパンデミック救済策がなければ新たな解雇に踏み切る計画を示すなど、労働市場も再び悪化の兆しを見せている。

スムーズでない回復で、失業率が高止まり、将来の財政支援にも不透明感が強く、雇用への不安や賃金が減少する懸念も消費者のあいだで強まっていることが、結果から明らかになった。消費を当面控える姿勢も示されている。貯蓄率/可処分所得も4月に33.5%のピークをつけたのち、19%まで急速に低下。消費の鈍化が回復をさらに遅らせる可能性には警戒が必要だ。

8月消費者信頼感指数:84.8
ビジネス環境
良好:16.4(17.5、2019年40.9)
悪化:43.6(38.9、9.9)
普通:40(43.6、49.2)
6カ月先
改善:29.9(31.6、21.6)
悪化:20.5(20.2、10.2)
不変:49.6(48.2、68.2)

雇用環境
十分:21.5(22.3、50.3)
不十分:53.3(57.6、37.7)
困難:25.2(20.1、12.0)
6カ月先
増加:29.1(29.6、19.9)
減少:21.9(21.3、13.7)
不変:49.0(49.1、66.4)
所得
増加12.7(14.8、24.7)
減少:16.6(15.8、6.3)
不変:70.7(69.4、69.0)




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