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NYの視点:米住宅販売好調もウイルス拡大で今後ペース鈍化の可能性も警戒


全米不動産業者協会(NAR)が発表した5月中古住宅販売成約指数は前月比+44.3%となった。伸びは3カ月ぶりのプラスで予想+19.3%を上回り過去最大を記録。3月、4月はパンデミックの影響でそれぞれ20%超落ち込んだ。

同指数は将来の中古住宅販売指数の先行指標として注目される。前年比では‐5.1%。ウイルスの影響で労働市場は弱いが、30年物住宅ローン金利の平均は3.2%で歴史的な低水準で推移していることが奏功した。一時3%も割り込んだ。ウイルスパンデミックにもかかわらず物件の内見・下見をバーチャルで行うあるいは、下見なく購入に踏み切る消費者もいるようだ。住宅市場の先行指標とされる新築住宅販売も5月に17%増。前年比でも13%増で好調だ。

NARのチーフエコノミストは消費者の回復力を示す強い回復だと結果を称賛。住宅セクターが広範な景気回復をけん引する可能性を指摘した。同時に、過去10年間に比べ常に住宅建設不足で、販売を伸ばすためには供給を増やす必要があると主張。

大幅な伸びの継続には警戒感もある。5月の強い販売はウイルスの影響で3月、4月に購入が控えられていた繰り延べ需要との考えや、6月に入り再び、アリゾナ、テキサス、フロリダでウイルス感染者数が急増しているため、今後再び住宅販売ペースが鈍化する可能性をエコノミストは懸念している。








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