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NYの視点:FRBの見通しはかなり悲観的、追加措置を模索=4月FOMC議事録


米連邦準備制度理事会(FRB)は4月28−29日に行われた連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表した。FRBはこの会合で事実上のゼロ金利政策と量的緩和の継続を決定。新型ウイルスの感染が拡大傾向にあったこの会合で、ウイルスパンデミックがかなりの不透明性を生み、中期的な経済活動の著しいリスクになると、かなり悲観的な見通しを示した。一部のビジネスはもはや存在能力がない可能性も指摘した。

最も懸念されているシナリオは、年末に感染が再び拡大すること。感染の「第2波」が起れば、企業は新たなプロジェクトに取り組んだり、一時解雇した従業員の再雇用や設備投資などを躊躇することになると言及。規制が再度導入され、企業の倒産にも拍車がかかる。

さらなる脅威として銀行の脆弱性を挙げている。企業の破綻が銀行セクターに影響する可能性を警戒。一部金融機関の潜在的な破綻も警戒しているようだ。銀行はこのようなシナリオをもとに、配当や自社株買いなどを制限する必要があると一部メンバーは指摘している。

また、高い失業率も懸念材料のひとつとなっている。

こういった状況を背景に、メンバーは、政策総動員し経済を支援していくことを公約することで合意した。

追加緩和の手段としては、追加量的緩和(QE)、フォワードガイダンスをより明確化する(時期を設定したり、データをベースを基準)、短期・中期債の利回りの上限を設定する(イールドカーブ、利回り)などの意見が出されたようだ。FRBの見通しはかなり悲観的で、追加緩和も視野に入れており、当面は金利先安感にドルも軟調に推移する可能性がある。

●追加緩和のオプション
・追加量的緩和(QE)
・フォワードガイダンスをより明確化する。時期を設定したり、データをベースにする
・短期・中期債の利回りの上限を設定する(イールドカーブ、利回り)






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