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NYの視点:米10月貿易赤字は予想以上に縮小、Q4GDPの成長を支援へ


米商務省が発表した10月貿易収支は472億ドルの赤字となった。赤字幅は9月の511億ドルから7.6%減、16カ月ぶりの低水準となった。輸入が大幅に減少した一方で、輸出の減少が小幅にとどまったことが奏功した。輸入は前月比1.7%減の2543憶ドル。輸出は前月比0.2%減の2071憶ドル。しかし、米国の2019年度貿易赤字は10月までで5201億ドルと、2018年の同時期5130億ドルを依然上回っており、通年では11年ぶり最大の赤字が予想されている。

10月の赤字幅縮小は対中輸入の減少が寄与した。対中輸入は18億ドル減の353憶ドルと、3年ぶり低水準となった。前年比では23%減。8月の14%減、9月の20%減に続いて減少幅を拡大した。また、米国の自動車大手メーカー、GMの長期にわたる従業員のストライキが生産に影響を与えたため、自動車輸入が減少したことも影響したと見られている。

トランプ大統領の貿易赤字縮小に向けた努力が実りつつあり、貿易赤字の縮小は10−12月期の国内総生産(GDP)の成長に寄与する可能性がある。アトランタ連銀は10−12月期の国内総生産(GDP)の予想を従来の1.3%成長から1.5%成長に引き上げた。実質民間投資在庫の減少を、実質輸出が相殺すると説明した。

同時に、輸入が減少していることは企業の在庫整理や、需要の鈍化の表れとの指摘もあり、景気先行きには依然不安が残る。



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